夜咄の茶事 よばなしのちゃじ 

          平成21年12月12日   於 国分尼寺 於いて

 

前茶    ▲ 客がそろったなら二客の人が手燭を持ち相客を従えて席入り

流し点は、お客様と亭主が向かい合う点前・水指の位置が、普段拝見物を出す位置。茶碗と棗は、棗と茶筅を置き合わせる位置。

点前は、釜の正面。水指の代わりに水次を利用 ごく親しい仲の23人同士で行うもの。

お客がお茶を飲んだ後、主に茶をすすめるように計らう。「どうぞご自服で」亭主も自分で点てたお茶を飲む「お自腹」で飲む。

正客はお仕舞いをの挨拶をせず、亭主は水を一杓釜にさしておく。一呼吸。菓子器を押し頂いて正客の配慮に感謝し、菓子は遠慮する。

菓子器の向きを変えておく。

 

 

席入り DSCN3763
 

 

 

 


やか

石菖
 

 


点てた茶碗と下げ茶碗                      棗・茶筅・及 茶碗 斜めに置く

                                 薬缶の裏へ柄杓

     石菖と炭                  水次を水指に代用

 

 

まとめ。

 流し点ては炉で行う点前が古くから考案され、行われていた。

 風炉の流し点ては炉・流し点てから円能斎があらたに考案されたもの。
 点前はすべて風炉が基本で炉はのちに出来たものだが、例外はこの流し点てである。
 亭主相伴は通常の場合、亭主が茶を飲むことで終了となるが、流し点てのみ、再度客にす  すめることができる。
 主客が真正面から向き合うのは流し点てのみ。居前のあり方として親しみがある。
 これは基本が出来ている、いわば巧者の点前である。

 

       亭主 薄茶を点てる   炭つぎ  座揚げ

懐石                箸=杉両細・・・水に濡らす

  膳を運び出し    汁                     飯 3口

    正客へ

    次客      向こう付

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  5人分速やかに運ぶ

「どうぞお箸をお取り上げください」

「さめません内にお取り上げを」

 

一礼して〆切

前酒(冷酒)

     右手 銚子

               正客の前へ

左手 盃・盃台

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


                 

  盃台------詰めが預かる     

飯器   持ち出し

     汁をかえる

        飯器の上に給仕盆・柄杓→水に濡らす

     

 

 

                           ご飯は富士山のごとく盛る

 

 

 

 


「どうぞご飯を」

     「おまかせください」

     「それではどうぞ汁をお替えください」

    ※ 汁椀を水屋に持って行き十分に入れる

    次客三客4/5客は 一緒に長盆で運ぶ

 

 

 

 

 


  飯器は正客預かり  「お先に」

 

 

中 酒

                                 銚子を改めて持ち出し (燗酒)

熱燗
 

 

 

 

 

 

 


    

               「お酌をさせて頂きます」

 

 

 

 

 

 

 

 


     「どうぞおまかせください」 辞退する

煮物 (椀盛り)

正客 丸盆にて一客のみ

煮物鉢                      次客三客4/5客は 一緒に長盆で運ぶ

 

 

 

 

 

 


           煮物椀・お澄まし・ごま豆腐

                                       煮物鉢 レンコン・茄子・春菊ごま和え

    向付・食べた後 その後 取り皿となる

 

 


飯                          汁  2回出てくる

2回目の飯は

食べるだけ取る

            

             正客 ひざ

焼き物     5人分を盛る   箸→ 中節   青竹の菜箸

  焼き魚1前向こうに回して置き一礼後下がる

 

 

 

 


強い魚      箸  止め節

                  サワラ・卵焼き

                 向付皿に各自とる

飯器

      「お給仕致しましょう」

      「おまかせください」

      「それではお汁をお替え致しましょう」

      「もう充分です」

 

茶道口に座り

      「差しあげ物はこれきりのことですから、ゆるゆるお召し上がりください」

   詰めに向かって

      「お銚子・ご飯が切れましたらお手をお鳴らしください。

室内が詰まりましたらごずいに窓をお開けください」

      「ご亭主も此方へお膳をお持ちだしになっては・・・・・」

      「私は勝手でお相伴させて頂きます」

茶道口 〆切

         ※煮物椀を第一に食べて、蓋をし 膳の向こうに出しておく

         ※茶道口の邪魔にならない所へ

         「焼き物鉢・飯器」

箸洗い (吸い物)

         ※空になった飯器・銚子・焼き物鉢 取り入れる。

一礼して

      「勝手でお相伴致しましたが いずれも不可減で さだめし召し上がり  

にくいことで ございましたでしょう」  と挨拶

吸い物    正客一人分持ちだし

       それと引き替えに煮物椀を盆に載せて 下がる

       次に、4人分 長盆で持ち出す。

吸い物が終わった頃を見計らい

 

八寸              

   青竹の両細の箸  

                             山のもの

海のもの                       栗・銀杏

     ほや

              ↑

             亭 主

 

 

 

 

 

 

 


       「まず、一献」

       亭主「どうぞ、お蓋物拝借」と言って吸い物椀の蓋を借り 1〜2種を入れて渡す

※一巡酌が終わったなら 銚子と八寸を持って、再び正客の前へ。

 

亭主の八寸を懐紙に取る 亭主食べずに持ち帰り

 「今 一献」

 「お盃を頂きたいと思いますから、別盃をお持ち出しください」

 「別に 持ち合わせございませんから、貴男様のを頂きとうございます」

 「それでは失礼ですが」  懐中紙を出して飲み口を拭き、盃にの載せて

       亭主に勧める。

       「お盃をしばらく拝借致します」

       「どうぞお流れを頂戴」

亭主 お詰めまで酌が行ったら 再度 正客へ 正客盃を懐紙で拭き亭主へ

その後 「これで納めください」

       「それではこれで納盃いたします」

 

「いかがでしょう 十分頂戴しましたからこれで 納杯に願いましょう」

            「それでは 納盃に願いとう存じます」   

湯の子

香物
 

 

 

 

 

 

 

 


                             香のもの

     

 

 

 


                         おたま

       湯次

 

湯桶

  湯次・漬け物鉢(節無し箸)・湯の子すくい

      「お湯をお注ぎしましょう」

      「おまかせください」

   湯の子は、釜底の飯の「こげ」に湯を加え 塩味の湯を、そのまま湯桶にいれて出す。

  亭主が湯次を置いて茶道口を〆切ったならば、正客は湯次の蓋を取って二客へ詰め寄る。

  一口残った飯椀に湯次よりお玉でおこげをすくい取る

  次に 汁椀にも湯次を注ぎ入れる。

  二器を香の物で洗う心で箸を動かし綺麗にして食べる。

残菜・食器の始末

    飯の蓋は上向けに-----阿 形

    汁の蓋は内向けに-----吽 形

 

おしまい

        食べ終えれば膳のしずくを懐紙で押さえ 箸も拭く

        箸は、今度 右にかける

しまい 終わる

     箸の元の方を持ち上げ、左手で押して落とし音をさせます。

カタカタカタ 箸を落として音をさせ合図

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


仲立     主菓子を運ぶ                                 (柚子主菓子)

       「粗菓を召し上がりましたら、程なく煮えもつきましょうから

このままお茶を差し上げましょう」

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床飾り       石菖 セキショウ                      ()(ほっす)は、

仏教の法要の際に僧が威儀を示すために

用いる法具である。麈尾(しゅび、しゅみ)、

白払(びゃくほつ)ともいう。中国の禅宗で

煩悩を払う法具として用いられるようになり、

日本では、鎌倉時代に初めて用いられ、後に、

浄土真宗以外の各派で用いるようになった。

白熊の毛を束ねた物。

 

 

 


濃い茶                     手燭の明かりで茶を頂く

 

濃い茶伊達
濃い茶手燭
 

 

 

 

 

 

 


拝見
 

 

 

 

 

 

 

 

 


               棗・茶杓の拝見               茶入れ・仕服  拝見           

 

doyoubi
 

 

 

 

 

 


                                  接待役スタッフ 前回客人 

 

 

 

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