ワレモコウ バラ科の多年草。 古くは漢名の地楡(ちゆ)が使われ、 ワレモコは誤解の花である。吾も紅,渋い暗紅色だから, 誰も納得する。 宮中の御簾(ミス)の上部を飾る に似て、四つに割れ目が 「我も恋う」と万葉集では詠まれた。 |
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花期は8-10月。穂状花序は枝の先ごとにつく。 花穂は楕円形、長さ1-2pで、直立する。花は暗紅色。 花糸は蕚片より短く、ほとんど花外に出ない。 北海道〜九州、樺太・朝鮮・シベリアからヨーロッパへ広く分布する。 |
名前はインド産のキク科のモッコウ(木香)に対して日本産の木香として
名付けられたという説もあるが、
香に特徴があるわけではない。「吾亦紅」「吾木紅」の字をあてることもあるが、こちらも事情不明のようである。
根は、漢方、西洋の医薬とともに止血薬等に利用されてきた。