上溝桜
バラ科サクラ属
吉兆を占う神事と縁が深い。
「古事記」に登場する、
雄鹿の肩胛骨ケンコウコツを焼く
時用いた波々迦
ハハカの木と同種とされ、
この秘伝は現代、天皇
即位に際し存続。
亀甲を焼き、稲田を決める
大嘗祭ダイジョウサイ
に、任を帯びる。
材質は硬く艶があるのは前年の枝
花は遅く5月。樹皮は黄色染料。
蕾や若い実は、塩漬けにして食す。
山野に生え高さ20メートルの落葉高木である。
他の桜の花と異なり、長さ6~8センチの総状花序を出す。
ここに白色5弁の花を多数付ける。
日本各地の山野にはえる。 高さ10~15m。樹皮は暗紫褐色で横に皮目が多数入る。
枝上の小枝は晩秋に葉とともに枯れ落ちる。
花は4~5月,小枝の先に葉が出てから長さ10~20cmの総状花序を出し、
白い5片花を密生させる。多数の雄しべは花弁より長い。花序の枝には数枚の葉がつく。
(イヌザクラは花序のもとに葉がつかないので区別できる。)
果実は長さ7mmぐらい、夏に黄赤色から秋に黒く熟す。
つぼみや若い果実は塩漬けにして食用。
ウワミズザクラの材はとても堅く、地方により金剛桜と呼んだり、
鉈柄(なたづか)とか呼ばれ、版木、彫刻材、さらに樹皮は俗にいう樺細工に使われる。
8月 頃 に 実 を 付ける