うつぼぐさ 別名 空穂草・靫草 夏枯草
ウツボグサ属
乃東枯 かこうそうが枯れ始める頃 6/15
ないとうかるる
武士が矢を入れて、負う靱(うつぼ)に花の姿が似ている
盛夏の頃真っ黒になって立ち枯れ、これを生けると涼しげである、
そのときの名を夏枯草
日当たりの好い路地や原野に見られるシソかの多年草
多くは群落を形成しいる。草丈 20センチ前後
茎の断面が四角形、。6〜7月 直立した茎の先に、
紫色の花を10数個、太く短い穂状につける。
花筒には蜜が多く、花冠を抜いて嘗めると甘みがある。
8月の初期に、結実、花穂のみ褐色に変わる。
すると、地面に接していた部分が四方に分枝を伸ばし、
枝葉は地面を這って広がり、群落は大きくなる。
その分枝のさきが、翌年の苗になる。
花穂の形態が矢を入れる道具「靫(うつぼ)」に似て
いるから「靫草」の名。
花穂が褐色に変色 草全体が緑豊かで、枯れたよう
に見える。この様子から「夏に枯れた草」との意味で、
「夏枯草」と呼ばれる。これが生薬名になってる。
この、花穂(褐色)のみを採集して日干しにし、
消炎性の利尿剤として、腎臓炎、膀胱炎、血圧降下作用
抗菌作用、口内炎、扁桃炎に煎じてうがい、又は、薄め
て、飲む。
新・和漢薬食物誌 岐阜薬科大学教授
水野 瑞夫
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