ツリガネソウ   

紫花釣り鐘桔梗  キキョウ科 ホタルブクロ属

ヤツシリソウ

 

 

 

 

 

 

 

 


【園芸のヒント】

ツリガネソウ 窒素分含む肥料避ける  アサヒ・コム

20041023

行きつけの理容店の夫婦は大の花好きで、特に奥さんが熱心だ。店内を季節の花で飾り、客に喜ばれている。

 奥さんの悩みはツリガネソウの苗を上手に育てることができず、苗を購入しようにも、園芸店で見かけることがないということだった。

 カンパニュラとも呼ばれるこの花は、種をまく前にセ氏2〜3度で2カ月間ぐらい低温処理を施さないと、発芽率が良くない。

また種子が小さく、10ミリリットルで2万粒もあるので扱いにくく、育てるのが難しい。このため苗生産者が少なく、今の季節に園芸店で

苗を入手することは容易ではない。

 農業園芸センター広場には、園芸店が出店し、苗などを販売している。そのひとつに、周囲から「ツリガネソウおばさん」と呼ばれる人がいる。

毎年6月に種子をまき、この時期に大量の苗を販売している。これを知った理容店の奥さんは毎年、

ここで苗を購入し、見事に咲かせることができるようになった。

 この花は、6月ころに種をまいて大苗に育て、10月ころに定植すると翌年6月に開花する。

秋にまいたものは翌々年の春にならないと花を咲かせない。

 しかし、最近は品種改良によって、小苗でも花芽がつきやすい品種ができた。

秋にまくことで夏の暑さを避けて栽培、開花が可能となった。

 栽培のポイントは、肥料を与えすぎないことだ。特に窒素分は好まないので避けること。

またアブラムシやハダニが発生しやすいので、防除することである。

 花は一重と八重咲きがあり、切り花でも花壇用でも良い。花色は青紫色、ピンク、白色など

大型で鐘状のソフトな花が咲く。

 

 (仙台市農業園芸振興協会 鎌田伊郎(ただお)業務課長)

 

 

 

 

 



  

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