『月見草』と「待宵草」
月見草=黄色い花の待宵草と間違っていませんか?
月見草 宵待草
「待宵草」(まつよいぐさ)
正確には“大待宵草”または“宵待草”のこと。
「大待宵草」(おおまつよいぐさ)
夏の夕方開花、黄色花、直径約8cm。
「荒地待宵草」(あれちまつよいぐさ)
夏、昼から開花、黄色花、直径約8cm。
開花時期は、 7/10頃〜10/15頃。
月見草
初夏から夏にかけて、蕾の赤い部分が割れ、白い花びらが開く。
夕に純白で開花し、夜半には薄ピンク色に変身、翌朝花びらがピンク色から紅色となり萎む。
赤花(あかばな)科。
荒地待宵草 昼咲月見草
赤花(あかばな)科。
開花時期は、 5/15頃〜 7/ 末頃。
別名 「昼咲桃色月見草」
(ひるざきももいろつきみそう)
茶道・抹茶入れ「棗 ナツメ」輪島塗
「宵待草」
夢二の代表作ともいえるこの歌。
大正七年に楽譜が発売されるや、たちまち大ブームとなる。
男を待つ女の歌か、女を待つ男の歌か、いずれにせよ、
やるせない恋の歌。
コマツヨイグサ
:明治の末、穀物等に混じり、北アメリカから帰化した草で、
関東より南の、海岸に多い花です。
大待宵草オオマツヨイグサ
:元は園芸植物だったものが、いつのまにか
河原などに広がったす。
明治初期渡来。
メマツヨイグサ
:今日本に一番多いのがこれ。
道端、駐車場など、どこにでも見られる。
明治の後期に帰化した荒地に強い花。
黄色い花の直径は3cmぐらい。
マツヨイグサ
:南アメリカが原産。日本に入ったのは最も古く、
江戸時代の終わり頃で、河原や土手に見られる。
黄色い花の直径は5cmくらい。葉が細く、他のものと
区別がつけやすい。
いつどこで、宵待草の詩が作られたのかが分かれば、
どの花か見極めることができる。
それには夢二が、この詩の中で待っていたのは誰かを見つけることが
早道だろう。
夢二が宵待草の中で待っていたのは誰だったのろうか。
また、夢二はどの花を見て、あの歌を作ったのか。
「宵待草(よいまちぐさ)」
竹久夢二作詞・多忠亮(おおのただすけ)作曲
待てど 暮らせど
こぬひとを
宵待草の
やるせなさ
こよいは月も
出ぬそうな
(西條八十が加えた第二節は次のとおり)
暮れて 河原に
星一つ
宵待草の
花の露
更けては風も
泣くそうな
〈花言葉〉湯上がりの美人