文・湯浅浩史 写真・茂木透
ペンペン草に伛<ているが種が細長い ペンペン草は三味線のばち三角形である
花が咲けば種がつくのは当たり前、
それで名がついたのではない。
語源は種漬け花。苗代用の種籾
(たねもみ)
を水に漬ける頃に咲く花の意。
暖地では冬から咲いていたり、道端にも
生えるが、最も広がっているのは
田起こし前の水田で、点々と一面に白く彩られる。
ほっそりとしたアブラナ科の一年草。
(2004年04月14日付朝日新聞夕刊)