オトギリソウ(弟切草)
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   可憐な黄色い花からは思いもよらない名を持つ
   弟切草とはいったい何故か。江戸中期の百科事
   典「和漢三才図会」は、鷹匠の名家に伝わる秘
   伝の傷薬を恋人の頼みで漏らした弟を、兄が切
   り殺したので、名付けられたと記す。ヒペリシ
   ンを含むので、食べて日光に当たると、皮膚炎
   を起こす。

 

直径1.5cmほどの花である。葉汁は、打撲症、切り傷。せんじ汁は、止血、うがい薬。入浴剤は、

リウマチス、痛風、神経痛に効くといわれる。

 草の名は、花山天皇の頃、鷹匠の晴頼という者が、この草を鷹の傷を治す秘薬としていたのを、

弟が他人にもらしたので、怒って切ったという「弟切草」の伝説に由来する。葉や花を日に透かすと、

黒く細かい油点が見える。実際には、この黒点は赤い色素であり、葉をつぶすと血のような色が

にじみ出す。西欧でも、十字架上のイエスの血がこの草にかかったとして、「キリストの奇跡の草」、

悪魔をはらって万病に効くので「悪魔はらい」などと呼んできたという。

オトギリソウimage

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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