オトギリソウ(弟切草) |
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直径1.5cmほどの花である。葉汁は、打撲症、切り傷。せんじ汁は、止血、うがい薬。入浴剤は、
リウマチス、痛風、神経痛に効くといわれる。
草の名は、花山天皇の頃、鷹匠の晴頼という者が、この草を鷹の傷を治す秘薬としていたのを、
弟が他人にもらしたので、怒って切ったという「弟切草」の伝説に由来する。葉や花を日に透かすと、
黒く細かい油点が見える。実際には、この黒点は赤い色素であり、葉をつぶすと血のような色が
にじみ出す。西欧でも、十字架上のイエスの血がこの草にかかったとして、「キリストの奇跡の草」、
悪魔をはらって万病に効くので「悪魔はらい」などと呼んできたという。