オオバアサガラ (2005年06月26日付朝日新聞朝刊)
文・湯浅浩史 写真・茂木 透
葉陰に、房状に連なって、20センチばかりの垂れる花々。クルミやハンノキなど木の垂れ下がる花の多くは 地味なのに、同じエゴノキ科のハクウンボクと共に、遠目にも華やかな花が群れる。 山の沢沿いなどに分布。名は大葉麻殻(あさがら)で、枝が折れやすく、アサの皮をむき乾かした 麻殻(おがら)にたとえられた。 |
おおばあさがら (大葉麻殻) Pterostyrax hispidus
【えごのき科あさがら属】 分布地は沖縄を除く本州東北以南
5,6月頃谷あいに、藤の花に似た白い花房を垂れる
花の大きさは1センチ位 フリルがあるので岩鏡に似ている
木ぶりに似合わず清楚で美しい花。
成長が早く辺材が白く柔らかいのでマッチの軸や器具に使用15メートルになる落葉高木
同類種のあさがら(麻殻)材はやわらかく箸や細工用材はやわらかく箸や細工用