朮 (おけら)ソウジュツ

 

菊科の植物で秋になるとアザミに似た趣オモムキの白色頭状の花を付ける。

家の中の湿気が帯びてくるので朮の根を燃やし湿気を払う。

季語に朮・ソウジュツを焼く 邪気を払うためオケラの根を焚き用いる

オケラ(キク科の山野草
古名:をけら(乎芥良)、うけら(宇家良)
用途:ビャクジュツ(白朮)と称し漢方処方に配合する

白いヒゲのような頭花(ピンクもある)。古名は「うけら」

「おけら詣」(京都八坂神社)。

大晦日から元日にかけて、社前でおけらを 入れて篝火(かがりび)を焚く。
参詣人はその火を縄に移して消えないように、振りながら持ち帰って
神棚や仏壇の燈明に点じ、また元日の火種にもする。
おけらは”厄除け”の植物でもある。
梅雨の時期、おけらの乾燥した根を室内で焚いていぶし、湿気やカビを防ぐのを
「おけら焼く」と呼び、湿気の多い地方ではよく行われた。
「恋しけば  袖も振らむを  武蔵野の
うけらが花の  色に出(づ)なゆめ」
 
万葉集  作者不詳
 

 

オケラ
 丘陵の日当たりの良い草原で見かける。

花は白色で目立たないが、花を支え包みこむ微細な透かし

模様の包状葉や三股の鉾のような葉はユニークな味わいがあり、ドライフラワーなどにする人もいる。

http://www.hana300.com/okera01.jpg根茎は漢方では「白朮・蒼朮」と呼ばれ健胃・整腸薬となる。

元旦の「屠蘇」にも欠かせない草である。

薄紅のアザミににた花が咲くキク科

屠蘇散の成分には「白朮=びゃくじゅつ」として含まれていた。

元旦にかけての厄除けにも焚かれる。

 

 

 

 

 

 

 


・秋に山野などで咲く。                        
  ・白いヒゲのような頭花(ピンクもある)。      
  ・春、若芽が出てきたら、揚げ物などにして      
  食べるとおいしい。                          
     ・梅雨の時期、おけらの乾燥した根を室内で焚いて
 いぶし湿気やカビを防ぐのを「おけら焼く」と  
    呼び、湿気の多い地方ではよく行われた。      
 

DSCN6970
オケラ
 

 


  

 

 

 

 

 

 

 

 

 


雪の中 枯れオケラ

 

 

 

 

 

 

 

多年草で、地味な草であるが、野草好きの僕は大好きで庭に数十本植えている。

オケラは万葉集でも詠われた野草であり、古代の息吹を感じさせる。

茶花には、もってこいの野草の花である。

万葉時代にはうけらと呼ばれており、今日ではそれがわずかに訛って「オケラ」となった。

 

正月のお屠蘇には桔梗・防風・山椒(サンショウ)・肉桂(ニッケイ)・白朮(オケラ)の5種

 

1古非思家波 素弖毛布良武乎 牟射志野乃 宇家良我波奈乃 伊呂尓豆奈由米
   恋しけば袖も振らむを

武蔵野のうけらが

花の色に出()なゆめ
    巻14の3376 詠人不知
2
.和我世故乎 安杼可母伊波武 牟射志野乃 宇家良我波奈乃 登吉奈伎母能乎
   我が背子(せこ)

あどかも言はむ武蔵野の

うけらが花の時なきものを
    巻14の3379 詠人不知
3
.安齊可我多 志保悲乃由多尓 於毛敝良婆 宇家良我波奈乃 伊呂尓弖米也母
   安齊可(あせか)潟潮干(しほひ)

ゆたに思へらば

うけらが花の色に出めやも
    巻14の35 詠人不知

いずれの歌も詠み人知らず

 

http://www2.odn.ne.jp/~had26900/topics_&_items2/on-tsubaki.htm

生薬・薬用植物のページより

帝京大学薬学部

NHK 韓国ドラマ「イトン」より

 

 


DSCN3390白朮附子白朮附子湯   びゃくじゅつぶしとう

効能

   手足が冷え、頻尿の場合の関節リウマチ、関節痛、神経痛などに。

適応症

神経痛 関節痛 関節リウマチ

 

犀角升麻湯  さいかくしょうまとう  煎じ薬の一種

升麻ハ古ヨリ犀角ノ代用ニシテ止血ノ効アリ。

此方甘草ヲ多量ニセザレバ効ナシ。

一般的な痔、脱肛、痔出血、女性器の痒みに効果があります。

皮膚病の患者に
間違った皮膚治療をして、神経症、神経質な性格なった人にも効果があり。

解熱、解毒、抗炎症剤
トリカブト         頭痛 咽喉痛、口瘡 麻疹 脱肛 腸チフス、発疹チフス、マラリア 産褥熱     升麻

 

烏頭    うず   山トリカブトの根茎

白花鳥兜/生薬名:烏頭(うず)/附子(ぶし)鎮痛・ 強壮薬として利用

升麻   しょうま   サラシナショウマの根茎を乾燥したショウマの根茎

この2種は同時に服用せず 死に至る

若葉をゆでて水にさらして食用とするので、サラシマショウマの名がある

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Cimicifuga_simplex1.jpg

 

 

 

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