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黒梅擬(くろうめもどき)科。
中国原産。
「夏芽」とも書く。
初夏になって芽を出すことによる。
「棗」の字は漢名から。
秋に赤い楕円形の「なつめ」の実がなる。
食用になるほか、お菓子や薬用にもなる。
材は車軸や印材になる。
「梨棗(なつめ) 黍(きび)に
粟(あは)つぎ 延(は)ふ葛の
後も逢はむと 葵花咲く」 万葉集
「玉掃(たまばはき)
刈り来(こ)鎌麿(かままろ)
室(むろ)の樹と
棗が本と かき掃かむため」
(16-3830万葉集 長意吉麿(ながのおきまろ))
玉掃(たまぼうき)を刈りに来い、鎌麻呂よ、室の木と棗(なつめ)の木の下を掃き清めるために。
★ なつめ
薄茶器は代表的な棗(なつめ・形が棗の実ににている)をはじめとして、
金輪寺(きんりんじ)、 中次(なかつぎ)、雪吹(ふぶき)など種類は豊富す。
蒔絵(まきえ)などで装飾されたものもある。
★ 茶器(ちゃき) 抹茶を入れて茶席に持ち出すための器。
濃茶用には茶入を、薄茶用には主に塗り物の
薄茶器 (うすちゃき)が使われる。
とくに茶入は昔から茶人が大切にしてきた道具のひとつで、名物(めいぶつ)
といわれるものがたくさんある。
茶入は焼物が主体で産地により唐物(からもの:中国製)と和物(わもの:日本製)に
大別される。 仕覆(しふく)と呼ばれる金襴(きんらん)や緞子(どんす)、
間道(かんとう)などの裂(きれ)で 作られた袋が着せられており、茶入とともに鑑賞される。
表の葉は艶がある 裏は光沢がナシ