黄色きく大輪菊DSCN14841kikuaka
・学名  Chrysanthemum morifolium    
 Chrysanthemum : キク属                  
  morifolium : クワ属(Morus)のような葉の
  Chrysanthemum(クリサンセマム)は、ギリシャ語の 
chrysos(黄金色)+ anthemon(花)」が語源。  

 

http://marshall.gozaru.jp/DSCN20131.JPG「きく」

                       よろこびが集まったよりも
                       悲しみが集まった方が
                       しあわせに近いような気がする

                        強いものが集まったよりも
                        弱いものが集まった方が
                        真実に近いような気がする

                        

野紺菊             しあわせが集まったよりも
ふしあわせが集まった方が
愛に近いような気がする

 

 


「がくあじさい」 

 結婚ゆび輪はいらないといった

 朝 顔を洗うとき

 私の顔をきずつけないように

 体を持ち上げるとき

 私が痛くないように

DSCN18051 結婚ゆび輪はいらないといった

 今、レースのカーテンをつきぬけてくる

 朝陽の中で

 私の許に来たあなたが

 洗面器から冷たい水をすくっている

 その十本の指先から

DSCN14701 金よりも 銀よりも

 美しい雫が落ちている

 

 


                  山形特産の「もってのほか」。正式名称「延命楽」『越天楽』

 

秋の山形を紹介する味として、「食用菊〜もってのほか」は欠かすことのできない旬の食材。

独特の風味と味の良さ、美しさから、「食用菊の王様」。

正式には「延命楽(えんめいらく)」という名の品種

食用菊は花びら(花弁)の部分を食べが、

もってのほかの花びらは筒状になっているため、

茹でても形が崩れず、しゃきしゃきとした歯ざわりが特徴

繊維質が豊富で、カロチン、カリウム、カルシウム、リンを多く含んでいる。

 

 

星野富弘詩画集「四季抄 風の旅」(立風書房)より

「心あてに  折らばや折らむ  初霜の

        置きまどはせる  白菊の花」

      凡河内躬恒   古今集  百人一首(29)

        (おおしこうちのみつね)

「父母が  殿の後方(しりへ)の 

百代草(ももよぐさ)

百代いでませわが来たるまで」 

(百代草=菊)

    万葉集 

 生玉部足国(いくたまべのたりくに)

 

イソ・磯菊

学名 Chrysanthemum pacificum

海岸の岩石地や崖などに群生する。

「きく」は漢名の「菊」を音読みしたもの。        
  また、「菊」の漢字は、散らばった米を            
磯菊  1ヶ所に集める、の意で、菊の花弁を米に          
  見立てたもの。 
                               
  漢名の「菊」は”究極、最終”を意味し、          
  ・中国では菊は不老長寿の薬効があるとされ、        
  陰暦の9月9日(重陽の節句)には菊酒を飲み      
  長寿の祈願をした。これがしだいに日本にも伝わり、
  菊の花を酒に浮かべて飲み花を鑑賞する            
  「重陽の宴」が催されるようになった。            
イソギク            のちに菊は皇室の紋章になり、日本の国花になった。
  (日本の国花はこの菊との2つ)                
  中国で呼ばれる「四君子(竹、梅、菊、蘭)」      

の一つ。水墨画の画材にもよく使われる。  一年の一番終わりに咲くことから名づけられた

 
 


盆栽菊 DSCN18151
 
 
 
 
 
 
 
 
 

娘の着物  ろうけつ染め ↑
 

桃白子菊             

 

 

 

 

写真
磯菊1
 

 

 

 

 

 

 

 


カワラノギク

文・湯浅浩史 写真・平野隆久

名の通り川原に生えるも、分布は

限られる。関東中心に自生していたが、

今や絶滅危惧(きぐ)植物。さら地を好むも、

川が護岸され、ダムによる水量減と合わせ、氾濫原(はんらんげん)の縮小と安定化、それに帰化植物の侵入が

、追い打ちをかけ、減少した。シオン属で直径4〜5センチの頭花が多数散在する。開花には数年。

20051110日付朝日新聞朝刊)

写真< 花おりおり

アワコガネギク

文・湯浅浩史 写真・永田芳男

 

内陸の黄色い野菊。アワは泡の意で、黄金(こがね)色をした

直径1.5センチほどのやや小さい花が、多数びっしりと群がる

様を例え、牧野富太郎博士が命名した。別名のキクタニギクは、

京都の東山に「菊ケ渓(たに)」や「菊渓」と呼ばれ、群生していた

のに因(ちな)む。ただし、岩手県以南に広く分布。葉は薄く、地下茎は短い。

20051117日付朝日新聞朝刊

野菊 一般に野菊といわれているカントウヨメナ。雑草の中から薄い淡紫色のカントウヨメナの花を見ると、

その美しさと共に秋を感じさせます。

ヨメナは「万葉集」には「うはぎ」の名で2首登場しますが、若芽を食することを歌っているだけで、

花に関しては歌っていません。伊藤左千夫の「野菊の墓」の「野菊」の種類は、具体的に示されていませんが

カントウヨメナだったかも知れません。また、ヨメナはムコナ(シラヤマギク)に対してつけられた名前で、

枯れ菊若芽を食用にすると最も美味しいということで名付けられたといわれています。

 

残菊 晩菊 枯れ菊

        枯れ菊と 言い捨てんには 情けあり   松本たかし

        火の中に 枯れ菊の花 沈みけり     杞陽 

        黄菊白菊 くくられながら 枯れにけり  稲青

 

           12/10朝日新聞 高橋睦郎 花をひろう より

 

 

3/11震災後 取り壊し寸前の家主不在の枯れ菊

 

 

 

 

 

inserted by FC2 system