けいとう 鶏頭 別名 「鶏冠花」(けいかんか)、 「韓藍」(からあい)・ひゆ科。
葉 鶏 頭 日本には万葉時代 にはすでに渡来
秋去らば 移しもせむと 我が蒔きし 韓藍の花を 誰か摘みけむ
秋になったら移し染めにしようと私が蒔いておいた鶏頭の花を
いったい誰が摘んでしまったのだろうか
< 花おりおり >
久留米ゲイトウ
文・湯浅浩史 写真・永田芳男
ケイトウの秋は、都市ではすっかり
遠くなった。かつて庭には、
トサカケイトウが印象的だった。
本種はそれと違い、花序が野球の
ボール大の球形で、当初は切り花用に
育成。ルーツは福岡県八女市の
大月留吉氏が終戦直前にインドから引き揚げる際に持ち帰った種子。写真は大輪矮性(わいせい)のパレード系。
(2005年09月29日付朝日新聞朝刊
「わが屋戸に 韓藍蒔(ま)き生(おほ)し 枯れぬれど
懲りずてまたも 蒔かむとそ思ふ」
山部赤人 万葉集
万葉集では『韓藍』(カラアイ)
葉 鶏 頭
「雁来紅(がんらいこう)」
季節的にこの黄色は葉の色から雁来紅、花は葉の付け根に咲き、目立たず、葉は秋の低温で変化。
葉っぱの色が「鶏頭」に似ているので葉鶏頭(鶏頭とは別種)。