かたくり (村花)

雪国では待ちに待った春一番に咲くためかたくり様と呼ぶ

 かたくりの花は、ユリ科の多年生、古くは堅香子・カタカゴと

呼ぶ。
カタカゴとは傾いた籠という意味で、よく開いてそり返った花びらを籠に例えた。
地中深くに球根があり、この球根からデンプン(片栗粉)をとったのでかたくりの名。
花が散って実がこぼれ、実生が花を咲かせるまでに7年〜8年もの長い歳月がかかる。
かたくりは適度に湿り気と光があり、水はけのよい土地を好む。
春先に芽をだし花を咲かせて夏から秋、冬の間は地上から姿を隠してしまう。

花が咲く葉は2枚 花なしは 一枚

 

DSCN4186
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


karouzann
 
・樹冠が緑の葉に覆われる前の(3、4月の)わずかな
日光を利用して地下の鱗茎を太らせて花を咲かせ、
花のあと、5月頃に葉も枯れたあとはずっと
次年の3月まで、1年のうちの10ヶ月の間は地中で
球根のまま休眠する(地面からは消える)。
このように、早春、他の花に先がけて花を咲かせ、
逆にまわりの木々や草がすっかり緑になる季節に
なると地上から全く姿を消してしまう
 
 
 
 
 

カタクリ涌谷
 

 

 

 

 

 

 

 

 


もののふの 八十娘子(やそおとめ)らが

汲みまがふ 寺井の上の かたかごの花

大伴家持

娘達が大勢 入り乱れて水を汲んでいる寺の井戸

そのほとりに咲いているカタクリの花よ

八十(やそ)→多数を意味する。

 

 

DSCN7495 DSCN7497
DSCN7496
 

 

 

 

 

 

 


可憐な花でとても考えられないが、東北では、この葉と花を摘んで、おしたしや、油炒めにして食卓に載る。 山形の八百屋の店頭にて。

 

 

 


  

inserted by FC2 system