美しい名の山野草。寺島良安は名の由来を
「和漢三才図会」で「謡歌に言ふ静女の幽霊
が二人となり手同じに舞い遊ぶ」と述べる。
別名 牛若丸の幼名
花穂は普通二本、時には一本、三〜五本も。
一人静より一ヶ月近く遅咲きで、花は、花弁も
萼(ガク)も欠くが雄しべの花糸が丸まるため
に、米粒のように見える。
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木漏れ日の中 ひっそりと咲くフタリシズカ
繊細で穏やかな 花姿から牛若丸の幼名で知られる。源義経が愛した静御前になぞらえられてきた。
吉野山で義経と別れた後、頼るもののない静の幻想美を純白な花穂に映して-----------。