ボタン

 

別名  フカミグサ・深見草・二十日草・名取草・なとりぐさ

 

 

 

ボタン


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボタンの別名を「二十日草(はつかぐさ)」という。
『詞花和歌集(1151年)』に、関白前太政大臣の歌として、「咲きしより

散り果つるまで見しほどの 花のもとにて二十日へりけり」がある。
これより前に白居易の『牡丹芳(ぼたんほう)』に「開花花落二十日。

一城之皆若狂」がある。

奈良時代は牡丹と書いてフカミグサと読ませていた。

その後平安時代に深見草と漢字を当てるようになった。

中国原産。日本へは奈良時代に渡来してきた

(弘法大師が持ち帰ったとの説も)。

中国の国花。新年を祝う花として、

中国の上流階級ではとりわけ珍重された。

隣国中国では、百花の王、百花の神と呼ばれ、親しまれてきた。

長らく中国ではボタンを国花としていたが、1929年にウメに取って代わられることなった。

中国では、花の姿や色合いよりも、先ず芳香を有するか否かで価値が決まってしまうからだった。

 

「立てば芍薬,座れば牡丹,歩く姿は百合の花」・『百花之王』と形容される
 ボタンとシャクヤクは、非常によく似ている。

違いは,ボタンは「木」,シャクヤクは「草」です。

 

ボタン桃
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日本名のボタンは、中国名の「牡丹」の日本読みです。

中国語(標準語)の発音はモウタンで、モウタンが、

分類上の名称に使われる場合もあります。「丹」は赤い色を指し、

地際から出てくる芽は「牡(の形)」であり、

「牡丹」という、とのことである。

語源の項で記すべきだったかとも思うが、明代の『本草綱目』には、

牡丹は色丹(あか)なるをもって上とす。子を結ぶといえども根上に苗を生ず。

故に、これを牡(おす)という。」とある。

つまり、当時、ボタンは赤をもって最高級としたことが分かる。

また、実生の場合、必ずしも親木と同じ色合いになるとは言えないので、

株分けに頼らざるを得なかった。そこで、子が出来ない「牡」としたのであった。

團イクマ 植物辞典

http://www.t-webcity.com/~plantdan/mokuhon/syousai/hagyou/ho/botann.html

 

白・桃色とも、お茶の仲間、お茶好きの鈴木さんよりプレゼントされる。

島根県八束町・大根島 特産 場所的には日本海側で鳥取県と隣合わせ。

今は、世界中へ又日本中にもてはやされている。

くにびき牡丹・品種名 有明

http://www.daikonshima.or.jp/tourist/yurai/title.gif
http://www.daikonshima.or.jp/tourist/yurai/daikonshima.gif
 

 

 

 


  

 

文字は言葉からの当て字が多く、「た(虫居)こ(虫者)島」を「太根」と当て字をあてはめ、更に「大根」としたと考えられる。このようにして「たこ島」が「だいこん島」となったと考えられる。

なお、「たこ島」については、出雲風土記にも記載されています。

 たこ島は周囲9,800メートル、高さ9メートルある。
昔のことをよく知っている老人の伝えによると、出雲郡の杵築の御崎に1匹の「たこ」がおった。そこへ1羽の天羽々鷲(羽の広い大鷲)が来てその「たこ」を捕らえ、飛んできてこの島に止まった。それで「たこ島」というのであるが、今の人はこれを謝って栲島といっている。この島は土地が肥沃で、島の西のほとりに松が2株あるが、その他は、かや、はますげ、おはぎ、ふきなどの草が生い茂っている。(この島は牧場となっている。)この島は陸地より1,600メートルほど離れている。

 

http://www.daikonshima.or.jp/tourist/yurai/index.html  より

 

作品3
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   大島紬

 

 

 

 

 

 

 

四季の茶花、淡交社、山藤宗山著 を写します。

 

寒牡丹 花言葉にも「富貴」とあり、名実ともに新春の床をかざるにもっとも

ふさわしい花である。春に開花する「春牡丹」に対し、冬季に咲くものを「寒牡丹」と呼ぶ。

この花は、春の蕾をのぞいて8月頃摘葉して、秋蕾の発育し始めた頃に、藁などで囲って

保護すれば、晩秋から冬にかけて開花する。

一名「冬牡丹」ともいい、徳川初期に中国から招来されたもので、花は小形で白色、

または淡紅色の2種あり、花の少ない冬季としては、得難く、そして珍しい花である。

添えに用いる「黒木」は牡丹の古木で、この花は、古木の下に花を咲かせるので、

「寒牡丹」に限って、古木を一枝添えて活けるのが定法である。

しかし、花入によっては、花だけを活ける場合もある。その際は蕾を用い

るのがよく、識別の困難なほど固く若々しいものや、逆に開花しきってやや疲れた

表情の花は考えもので、ふくらみのある清新な微笑をたたえたほどの花が格好のものである。

花入は竹花入、または渋い陶器なども「艶にして侘び」の意味で悪くないが、真の花入で

古銅類、または青磁、染付など。

畳床ならば矢筈板を敷いて用いると、この花の気品をいっそう深める。

牡丹はしおれやすいので、切口を火で焼いて、しばらく水につけてから活ける。

葉は密生しているので、活けた時に、特にポイントを強調するために、なるべく

大ぶりの葉を選び、適当に葉を払い、その特徴を生かすようにする。

 

 

 

 

 

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