藪コウジ・「万葉集」や「源氏物語」では、ヤブコウジをヤマタチバナ。
名前の由来は、赤い実を山のミカンに見立てたもので、始めはヤマミカンと呼び、ヤマタチバナになって、

ヤブコウジと呼ばれるようになった。

万葉集「あしひきの山橘の色に出(い)でてわが恋ひなむをひとめかたみすな」(巻11−2767)。

山野の木陰に群生する常緑の小低木で、高さ10〜20センチくらい。
地下茎を伸ばして群生します。
茎は、直立し葉は、上部に1〜2段輪生して、長楕円形、葉縁にこまかい鋸歯があり、表面に光沢がある。
花は、7〜8月ころ葉の脇に白色の小花を下向きにつけます。
果実は、球形で秋に赤く熟します。



 

 

 

 

 

 

 

 

この雪の消()残る時にいざ行かな山橘の実の照るも見む
      大伴家持  巻194226

 

()残りの雪にあへ照るあしひきの山橘を苞(つと)に摘み来な
     大伴家持 巻204471

 

 

 

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