★ 夏椿(沙羅樹、梅雨椿)
別名 「沙羅の木(さらのき、しゃらのき)」
ツバキ科ナツツバキ属の
落葉高木ナツツバキで、
高さ15mほどになる。
宮城県以南の本州、四国、九州の
太平洋側に分布し、山地の落葉樹林内に
生育している。
和名は、夏に咲くツバキの意。また、
別名は、インド原産の仏教の聖樹、
沙羅樹(シャラソウジュ。フタバガキ科)に擬せられたため。
寺院によく植えられるほか、庭木としても鑑賞される。
夏椿の実
幹は、60cmほどで直立し、やや上向きに枝を広げ、
樹皮は、一見サルスベリに似て滑らか。
古くなると、はげ落ちて独特の斑紋を生じる。
幹が滑らかなので、サルナメ(猿滑)
などの異名もある。
菜は、互生し、葉身は、長さ4〜12cmの
楕円形で、へりには鋸歯があり、
裏面は綿毛になっている。
6〜7月、葉腋に直径5〜6cmの
白い花が咲きます。
「平家物語」の冒頭の文に出てくることでも有名。
祗園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 「娑羅双樹」とも書く。
盛者必滅の理(ことわり)をあらはす
おごれる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし