くは (くわ)(つみ)

たらちねの 母がその業(な)る
    桑すらに 願えば
      衣(きぬ)に着るという      不 詳

青森県の山内丸山遺跡から山桑」の種子が大量に

出土。 
酒を作ったとの見方もある。
古代の中国 四川省では、桑が神木であった。
 
古(いにしへ)に 梁打(やなう)つ人の
  無かりせば
    此処にも あらまし
       拓(つみ)の枝はも      
            若宮年魚麻呂(わかみやのあゆまろ)

拓→山桑の名

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

糸作り(いとづくり)               

                                  

 蚕の繭から生糸になるまでの製糸工程の概略は、

繭を煮て繭糸を引き出し、数本引き揃えて

生糸とします。蚕の繭を煮て、繭糸を引き出し、

数本引き揃えて生糸(原糸と呼ぶ)になるが、

この段階では、織糸として用いることが出来ず、

原糸に撚り<ヨリ>がかけられ、さらに、糸染めが

施されて初めて織糸として使える様になる。

 

 

 

染織工芸藍学舎 笠原 博司  写真 yoshihiro ito

宮城県加美郡加美町字西町78

 

 

  

 

 

繭                       糸車 糸巻き

繭から糸を引き出し、目的の太さに応じて何本かを収束・抱合させて1本の生糸にする

 繭の乾燥・煮繭など前処理等をする。

 

夏陰(ナツカゲ)の 妻屋の下に  衣裁つ(キヌタツ)我妹(ワガイモ)

  うら設(マ)けて 我がため裁たば やや大に裁て    人麻呂歌集

 

夏の日陰の母家の脇で  布地を裁っている娘さん 私のためとの心づもりで裁っているのなら

やや大きめに裁っておくれよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


蚕供養塔 宮城県…丸森町 山奥にて

くわ【桑】クハ・クワ科の落葉高木クワ類の総称。ヤマグワおよびその栽培品種がもっとも普通だが、別種のハチジョウグワ、

中国産の魯桑ろそうなども栽培される。養蚕のために刈りとるから長大なものは少ない。樹皮は淡褐色、葉は深い切れ込み

のあるものと全縁のものとある。春、淡黄緑色の単性花を穂状に綴る。雌雄異株、稀に同株。花後、小さい実を結び、熟すれ

ば紫黒色を呈し、味は甘い。材は諸種の用に供し、特に自生樹は硬く、工芸用材として珍重。樹皮の繊維は製紙の原料。

殊に葉は養蚕用として重要。

 

茶道・香道 使用の結界 是は、どこえでも持参できるように、、3つに分解できる  MARSHALL作

 

  

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