ジュウニヒトエ 十二単 ↓ オドリコソウ |
花穂に花が重なって咲く様子を宮廷女官が着た十二単衣に見立てた |
ニシキゴロモ、キランソウ、ラショウモンカズラがある。
いずれもシソ科特有の唇形の花をつけている。
キランソウは、ロゼット状の根葉が地面に広がる
様子からジゴクノカマノフタの別名がある。
また、ラショウモンカズラはサルビアよりも大きな
花をつける。濃紫色の斑点と剛毛の生えているさまを、
渡辺綱が切落とした羅生門の鬼の腕にたとえて
いるのは凄じい。
十二単(ジュウニヒトエ)はシソ科キランソウ属の多年草である。
丘陵地や林の中に生える。
草丈は15センチから20センチくらいである。
全体に白い毛を密生させる。
葉は長い楕円形で、向かい合ってつける(対生)。
葉の縁には粗い波状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
和名は、花の咲く様子を宮中の女官などが着る十二単に見立てたものである。
俳句の季語は春である。
花言葉は「強い結びつき」である。
踊り子草 オドリコソウ
草丈20〜30cmのオドリコソウがひと群れ咲いている。花笠をつけた踊り子衆をそろえ、
何段にも重ねた舞台櫓はいかにも華やかである。人の目にはこんなユーモラスな花も、
笠は花粉が濡れないため、立姿のような花の筒も昆虫を潜りこませてたっぷり花粉を運んで
もらうためのしくみ。