ヤマボウシ(みずき科)
ヤマボウシやミズキは、いずれもミズキ科の植物で、小さな花はあまり目立たない。
ヤマボウシの方は、白い頭巾をつけた「山法師」といった感じのひし形の大さな
花びら(総包片)をつけているのでひときわ目立つ。一方、市内の街路樹や成人の
森に植えられているのは、一般にアメリカハナミズキ、正しくはアメリカヤマボウシ
といわれる外国産である。日米親善のためにワシントンに贈られたサクラの返礼に
日本へやって来たといわれる。ヤマボウシが、横枝を階段状に広げる性質を利用して、
小正月の飾り物にする。ボクノキ、マイダマノキの方言もある。また、
ヤマグワの別名は、甘味のあるその実(集合果)をクワの実に見立てたのであろう。
小正月の飾り物 山帽子の枝を使う