仙台伊達家十八代当主伊達泰宗殿を向かえて
殿様とMARSHALL
香 組
要素名 香銘 香道上略符号 香木
松 若松 花二 寸聞多羅
竹 園生 二 羅 國
梅 花のしるべ 花一 佐
曽 羅
鴬 若木梅
一
伽 羅
↓
(伊達家伝来)
証 歌
山ふかき谷の
鴬いでにけり
都の人に
春や告ぐらむ
続後拾遺和歌集 後二条院御製
式
松
竹 2T
梅 4
鴬 1
聞の名目
松の下に鴬出(イズ)れバ 谷の戸
竹ノ下に鴬出れバ 塒(ねぐら)
梅の下に鴬出れバ 花の宿
初出(しょで)が鴬なれバ 初音
辛巳 (かのとみ) 平成00年 芳 春
香道の世界では、この様な会記や流派が出ること御法度、
心の狭い人物が多いため ブレで載せる。
鴬 香 記 (解答)
香組
松 若松
竹 園生
梅 花のしるべ
鴬 若木梅
梅 鴬 竹 松
要素名 香銘 香道上略符号 香木
松 若松 花二 寸聞多羅
竹 園生 二 羅 國
梅 花のしるべ 花一 佐
曽 羅
鴬 若木梅
一
伽 羅
香木そのものの名前を、たとえば、伽羅とか、佐 曽 羅とか、羅國というと、
香道の遊びとして、文学的に、おもしろみがないので、香銘を季節的なものや、証歌(和歌)等から
ふさわしい季語・季節にふさわしいものを、付ける。
全員の解答 4人目の「貞幸氏」のみ不正解 万葉仮名の説明 下記に記す
なお、記録に 風流・見た目の美しさ・書(文字・字)の配置等で、万葉仮名を
いろいろと使用して、記録書に、変化(景色)として耕者の腕の見せ所である。
各自の解答 (グループ七名)
泰 宗 花能やど 花の宿→ 能→ の
貴 之 者那のやど 花の宿→者→は 那→な
守 人 波名のやど 花の宿 →波→は 名→な
貞 幸 多耳能と(たにのと) 谷の戸 多→た 耳→に 能→の
勝 花乃也止 花の宿 乃→の 也→や 止→と
剛 者奈のやど 花の宿 者→は 奈→な
暁 はな能宿 花の宿 能→ の
会記(記録)に、変化を付けるため この様に 万葉仮名・変体仮名を
バラエテーに、多種の漢字を使う。
火道具 →
や万ふ可起谷の 山深き谷の
う久ひ寸いでにけ利 ウグイス出(イ)でにけり
都の人二 都の人に
者留や徒ぐ羅無 春や告ぐらむ
辛巳 (かのとみ) 平成00年 芳 春
式
松
竹 2T
梅 4
鴬 1
松・竹・梅は、各 同じ香が2つ出る
T とは 答えを教えて、香を聞かせてくれる
松が2つ、竹が2つ、梅が2つ 計 6つ(6袋)
ウグイスが 1つ これで、2T + 1=7
しかし、松竹梅6つのうち 答えを教えくれて、匂いを聞いて仕舞うので
残りは3つしかない それに、うぐいす、1つたせば4つということになる
この4袋を トランプのように内混ぜて、順番に袋をとりだし、香を聞いて答えを出す
一番問題なのは、鶯(伽 羅)が一個だけあるが、是が、松の次に出るか、竹の次に出るか梅の次に出るか
一番初めに出るか(初出(しょで)が鴬なれバ)其れを、優雅に、何番目といつように、ズバリ答えるのではなく
聞の名目と云うことで、下記のごとくに、手記録紙に書きしたためる
松の下に鴬出(イズ)れバ 谷の戸
竹ノ下に鴬出れバ 塒(ねぐら)
梅の下に鴬出れバ 花の宿
初出(しょで)が鴬なれバ 初音
今回の答えは 梅の次に鶯が出たので 解答は花の宿
「ウグイス」について
【鶯】黄鳥(うぐいす) 匂鳥 歌詠鳥 経読鳥 春告鳥 初音 鶯の谷渡り 流鶯 鶯笛
早春、梅の咲く頃に平地で囀り始めることから春告鳥とも呼ばれ、親しまれている鳴禽である。
代表的な囀りはホーホケキョで「法法華経」と聞きなして「経読鳥」とも呼ばれるが、ケキョケキョケキョと
続けて鳴く場合を「鶯の谷渡り」という。
また、その年に初めて聞く囀りを初音と云うが、ただ「初音」と云っても鶯の初音をさす慣わしとなっている。
気温が上がるにつれ山岳地など冷涼な地域に移動して、囀りも一段と美しく頻繁になってくる。
このように鶯といえば鳴き声がもてはやされるが、これは平地にいる時から姿を見かけることが稀な習性による。
スマートな雀ほどの大きさで、羽色は地味でいわゆる鶯色とは別物である。
ちなみに鶯色の名はメジロの羽色と間違って付けられたと言われる。
冬にチッチッと鳴くのは「笹鳴き」と云い冬の季語となっている。
そういえば、洒落で葬式を「鶯」というのです。
「泣き泣き埋めに行く(鳴き鳴き梅に行く)から」……
祝いの家などの前を通り掛かり、どちらへと聞かれたら「鶯を聞きに」と答えるそうだ……