南北線溜池山王駅

MARSHALLの好きな場所(駅)

なんど通りかかっても一電車見過ごして立ち止まり

ホームの先からお終いまで眺めてくるのが下記にある、大きなポスター

パブリックアートとでも言うのか

草木染めや器の、四季の図案である

JT・広報室の言葉を張り付けておく
平成9年9月30日(火)に、南北線溜池山王駅に誕生。

JTは、「出会いを大切にする企業でありたい」という
想いのもと、商品をはじめ、さまざまな事業活動を通じて、
「多様な出会いの接点に生まれる発見、驚き、よろこびの瞬間」
をみなさまにご提供したいと考えております。

その想いの具体化の一つとして、営団地下鉄

仙台より上京する度、この駅に下車して癒しを頂くホームである。
南北線「溜池山王駅」のホームにおいて、「自然との出会い、
そのよろこばしい瞬間」をテーマに「JTアートウォール」という
              新しいパブリックアートの試みを行いました。

茜ぶろち                             壁面を飾っているのは、すべての日本

                          古来の庶民の色彩とデザイン。

                              いまでは名も知れぬ市井のアーティ

                         ストたちが、衣裳に、器に、

                             暖簾に、寝具に、のびやかに表現した

                           四季折々の自然賛歌が、 いま世代を超

                            えて、見る人のこころに語りかけてます。

 

 

カメラを片手に上京シャッターを切ったが何しろ全面ガラス張りの撮影、

そのガラスにフラッシュがじゃまに映ってしまった

www.jti.co.jp/JTI/artwall/artwall/tokusa/ - 5k -

海老

竹

蕪

柊鰯

菜の花

桜

海老

柊鰯

菜の花

兎

鴛鴦

瓢箪

波千鳥

茄子

蜻蛉

鴛鴦

瓢箪

波千鳥

茄子

蜻蛉

帽子蜻蛉萩

月

菊

稲穂

蟹

木賊

稲穂

木賊

蜻蛉

                                 

 

                          「夕焼け小焼けの赤とんぼ」と

                           幼い頃口ずさんだ唱歌からか、

私たちは林や野原を飛んでいる姿を眼にすると、

蜻蛉                            可憐さとともに郷愁を感じる。

                            トンボは人間に害のある虫を

                              よく食べるので縁起がいいとされて

                               か、各地にトンボを敬う習わしが多

                               くのこっているトンボを敬う習わしが

                                多くのこっている。

                                                             とくにお盆のときの精霊の姿、

                  あるいはそれ

                            を送る姿にもみなされるという

                             とくにお盆のときの精霊の姿、

     

         

とんぼ            あるいはそれを送る姿にも

                           みなされるという。これも狂言装束の

                          肩衣だが、トンボを背中いっぱいに表わす

                                   http://www.jomon.ne.jp/~katunari/img012.jpg  大胆で見 事な構図になっている。

http://www.jomon.ne.jp/~katunari/img012.jpg            

http://www.jomon.ne.jp/~katunari/img010.gif                       http://www.jomon.ne.jp/~katunari/img012.jpg  http://www.jomon.ne.jp/~katunari/img011.gif

http://www.jomon.ne.jp/~katunari/img010.gif

                      MARSHALLの一番好きなポスター 

                       トンボである。いつの日にか、茶道具に

                              木彫りで、彫り上げてみたいものだ。  

                           

 

http://www.jomon.ne.jp/~katunari/img011.gifhttp://www.jomon.ne.jp/~katunari/img012.gif

noshimehttp://www.jomon.ne.jp/~katunari/img012.gif

http://www.jomon.ne.jp/~katunari/img012.gif

 

 

高価蜻蛉
 

 


ネクタイピン Tシャツ 帽子止め

茶道具としては、夏抹茶碗、棗が

このトンボである。

 

 

トンボ棗
 


茶入れ(棗)

                                                     

                                                            

 

 

水滴
 

 


水滴

蜻蛉茶碗
 

 

 

 

 

 

 


                                                             茶碗

 

写真実際の大きさは、縦3m×横2.74mです

 


『蜻蛉文様肩衣』野村万蔵家(東京)所蔵

 虫の音 赤トンボ 茶立て虫 虫の声

 

 

 

 

海老 写真
海老
 

 

 

 



                   

 

 

                  『浪に海老文様幟』吉岡幸雄家(京都)所蔵
                    実際の大きさは、縦3m×横4.1mです。

 

 姿が雄大で色彩は鮮やかな美しい赤。伊勢海老は、婚礼などの祝いごとに古来好まれてきた。その屈曲(くっきょく)した姿、眼と二本の触覚をとりわけ大胆に意匠した筒描(つつがき)の幟(のぼり)である。筒描とは、米糊を渋筒(しぶづつ)から絞り出しながら、絵を描くように布の上に線引きする技法で、この線が色材の浸透を防いで文様を表わすもの。伊勢海老は朱あるいは赤色の弁柄(べんがら)で彩色されたと思われ、地は藍(あい)で染められている。漁師町の舟の幟に使われたものであろう

 

http://www.shufu2.jp/dic/hinto/0020.jpg

 

蕪
蕪
蕪
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

写真
 

 

 





『蕪と蒲公英文様肩衣』茂山千作家(京都)所蔵

この蕪も、何ともいえないデザイン

でこぼこして、八百屋では売れない代物

しかし、なぜか、目が焼き付いて離れない

高輪にいる姉も、ここのホームの何もかかれていない宣伝が好きだという

 土中で大きく丸々と育った蕪。今まさに畑から引き抜いて、水で洗ったばかりのその姿を表わしている。根の先やヒゲの部分、葉と茎の付根の皺(しわ)のような凹凸、そして端々しそうな葉の形、写実的でありながらその大振りの姿は一種軽妙に私たちの眼に飛び込んでくる。蕪の下方には対照的に小さなタンポポが三株表わされている。狂言の装束らしいおどけ精神に満ちた、出色の一領である。

菜の花

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


実際の大きさは、縦3m×横3.8

 

菜の花
 

 

 

 


 まさに暮れようとする山の景色。霞(かすみ)がかかっているのか遠く淡(あわ)く見える。その遠山を背景に咲く菜の花の黄色は輝くばかりに美しい。春宵一刻値千金(しゅんしょういっこくあたいせんきん)、さながら花はかぐわしく、月はおぼろに霞んで余情あふれる、千金にも価するという春の宵を謳歌した詩の世界そのもののようだ。与謝蕪村(よさぶそん)も「菜の花や月は東に日は西に」と詠()んでいるが、その光景をそのまま写したかのような狂言肩衣である。




 

 

 


『遠山に菜の花文様肩衣』茂山千作家(京都)所蔵

 

 

桜
さくら1
 

 

 

 





 

 

 

 

 

 

手書き櫻
 

 


手書き抹茶碗 櫻 MARSHALL作

 

 

 

 

 

 

 

 花といえば「桜」を連想するほど、日本人が桜に寄せる思いは深い。春はまだ名ばかりの冷たい風の吹く頃から、今年はいつから咲くのか、花見は何時(いつ)、何処(どこ)へ行こうかと心をときめかしているのである。これは沖縄で染められた紅型(びんがた)の枝垂桜(しだれざくら)であるが、華やかな衣裳らしく、大きな花は黄・淡紅・茜(あかね)色など多彩で、まさに満開の花の下で宴(うたげ)に興じているような気分を満喫(まんきつ)させる意匠(デザイン)である。

 

 

 

写真

兎
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ウサギも、茶道具には切り離せない柄である

十五夜・お月見旧暦の月の読み方

水無月・神無月・皐月・睦月

また、残月・おぼろ月・
実際の大きさは、縦3m×横2.6mです。

兎
兎香合
 

 

 

 

 

 


                      香合入れ

 

 

 

 

 

 

 

 

 兎は、古くは「因幡(いなば)の白兎」の伝説や、「かちかち山」「兎と亀」など子供の頃に聞かされた説話で誰もが親しみをもっている動物である。ここでは糊による防染(ぼうせん)で白く染め抜かれた兎が三羽、きわめて大胆に省略されたデザインで表わされ、しかも可憐(かれん)さも見事に表現されている。この装束は子役(こやく)用の小振りなもので、文様もそれにふさわしく愛らしい。




 


『三つ兎文様肩衣』野村万蔵家(東京)所蔵



 

 

鴛鴦
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



実際の大きさは、縦3m×横3.44m。

 

 

 

 

 

 鴛鴦は多くの鳥のなかでもその姿が美しいとされ、

また雌雄が常に同一の行動をとることから仲睦(なかむつ)まじい

夫婦の譬(たと)えともされて、中国や日本では古くから文様の

題材とされてきた。

古くは東大寺正倉院にのこる赤地の錦に見られるが、

これは江戸時代の友禅(ゆうぜん)染めの夜着(よぎ)に配されたもの。おおらかな文様であるが、水面を表わす緑地に多彩な色を用いて

繊細な技が凝らされている。

(とつ)ぐ娘が鴛鴦のようにいつまでも幸せであるようにとの

親の願いが込められているかのようである。

 

鴛鴦
 



                     鴛鴦香合

写真
 

 

 



『鴛鴦文様裂(きれ)』日本民芸館(東京)所蔵

 

 

 

瓢箪
瓢箪
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


全菓子盆瓢箪茶入

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実際の大きさは、縦3m×横2.2

 

瓢箪
 

 

 

 

 


 画面いっぱいに瓢箪を誇張して表わす大胆で典型的な狂言装束である。米糊を白い生地の上に大振りに置いて防染し、濃い緑地に染め上げたその造形も見事である。瓢箪の葉や蔓(つる)、それが絡む竹垣よりも実そのものを意識して大きく表現しているのは、これを刳()りぬいて水や米を入れて持ち運ぶところからであろうか。また、古い諺(ことわざ)に「瓢箪から駒」とあるように、その中に思いもよらぬ宝や神霊が含まれているとの譬えを示しているのかもしれない。



 



『垣に瓢箪文様肩衣』茂山千作家(京都)所蔵

 

 

波千鳥


実際の大きさは、縦3m×横3.66です。

袱紗挟み
 

 

 

 


                                     つずれ織り 袱紗挟み

 

 

 

 

 

 

波千鳥
 

 

 


 日本や中国において、激しく打ち寄せる波を文様表現に取り入れることはかなり古くから行われてきた。奈良時代の美術工芸品を数多く伝える東大寺正倉院(しょうそういん)にも見られ、海賦(かいぶ)・蓬莱(ほうらい)などのめでたい文様、あるいは波の景観の美しい名所などが表わされてきた。この文様は新潟県佐渡地方の旧家でよく見られてきた土間にかける大幅の暖簾(のれん)で、日本海の光景を米糊による筒描で写したものと思われる。打ち寄せる波の高さが涼を呼ぶとして、あえて夏の項におさめた。




写真
 

 

 

 



『笠紋入り波に千鳥文様暖簾』吉岡幸雄家(京都)所蔵

space

茄子


実際の大きさは、縦3m×横2.4です。

 

茄子
 

 

 

 


 夏の畑で紫のつややかな実をつける茄子は、奈良時代に

中国よりもたらされた栽培植物である。

「茄子に無駄花はない」といわれるように、咲いた花は必ず実を結ぶために「成す」あるいは「為す」の字があてられていたという。

近世になって、四季草花が絵画・工芸に意匠化されるようになったが、茄子を題材としたものは珍しい。

この古九谷(こくたに)様式の皿には、緑の地色に茄子があたかも

たわわに実っているかのように縄で吊り下げられ、

しかも藍と黄という非現実的な色彩でデザインされている。

その対比がまた見る人に鮮烈な印象を与えている。

草紅葉 秋の夕暮れ 秋湿り(あきしめり)名残の茄子・秋茄子

 



 

 

 

写真
 

 




『色絵茄子大鉢』壷中居(東京)所蔵




『笠紋入り波に千鳥文様暖簾』吉岡幸雄家(京都)所蔵

萩
萩
 

 




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

実際の大きさは、縦3m×横3.44です。

萩
 

 

 

 


 秋の七草(ななくさ)に数えられる萩の花は、万葉(まんよう)の時代から歌に詠まれて、日本人に長く親しまれてきた。この狂言の肩衣は、藍地に萩の花と、十数本平行に並べられた琴の糸に黒色の琴柱(ことじ)が散らされ、あたかも咲き誇る萩の上に楽器が置かれているような表現がなされている。これは狂言の「萩大名」で着用されたものであろうか、その中で詠まれる「七重八重九重(ななえやえここのえ)とこそ思ひしに十重(とえ)咲き出づる萩の花かな」を表わしているようにも思われる。

萩の露 零れ萩 こぼれ萩


写真 



『琴と萩文様肩衣』名古屋狂言共同社(名古屋)所蔵

http://www.jti.co.jp/JTI/artwall/image/spacer.gif

蔵王 満月
月
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月に雁
 

 


雁の便り香合

実際の大きさは、縦3m×横3.16m。 

 

 

 

月
 

 

 

 


 秋の曇りなく澄みわたった夕空に月が浮かぶ。野には芒(すすき)や桔梗(ききょう)、女郎花(おみなえし)など秋の七草が茂っている。月と秋草の文様は、日本の文様の代表的な形のひとつだが、この狂言装束の肩衣は、その繊細な表現方法を見事に打ち破って、軽やかに表現された芒と桔梗の原に、今まさに昇り来る月を大きく描いて爽やかさを醸している。構図・染色ともに見事で、狂言装束を代表する一領である。

 

手書き月

 

 

 

 

 




『秋野に月文様肩衣』茂山千作家(京都)所蔵         月抹茶碗

「風待月」「常夏月」田草月、稲苗月、月みずの月、五月雨月

 

 

 

稲穂 稲穂
 

 

 

 





 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


実際の大きさは、縦3m×横2.96mです。

稲穂
 

 

 

 

 


落ち穂拾い 雁の使い 雁の文 雁お便り 霧の帳 みのり 雁の玉章(たまずさ)

鳴子 秋の野 村雀 落ち葉の音 たき火 茜色 草の錦

 

 

 秋、たわわに実って頭を垂れんとする稲穂の上に縄を張りめぐらせて鳴子(なるこ)を吊す。稲穂をついばみに来る雀を追う仕掛けを表わしている。水田で稲を耕作し、その収穫を喜びとする我が日本人の生活の最も基礎となる風景を見事にとらえ、ユーモラスに表現しているところも狂言装束の特徴であろうか。日本人が長年馴れ親しんできた風景である。

写真



 

『稲と鳴子文様肩衣』茂山千作家(京都)所蔵

 

 

 

木賊http://marshall.gozaru.jp/DSCN113811.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実際の大きさは、縦3m×横2.48です。

木賊
 

 

 

 


山間の流れの淵に生育する木賊は、常に濃い緑をたたえて真っすぐに

伸びている。この肩衣は、木賊の茎の縦に走る細い筋と

その節を誇張して表わす、珍しい文様である。

本来の色を無視して藍地に濃紺の線で描いているところも興味深い。

さらに松皮菱(まつかわびし)を上下に入れ、そのなかには松の樹表を

表わすかのような波線が太く配されている。

考案者の卓抜(たくばつ)な意匠性には感嘆させられる。





 

http://marshall.gozaru.jp/clip_image0002.jpg
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柊鰯
 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 

写真
 





 

 

 

 


『節分文様肩衣』林原美術館(岡山)所蔵

 

 


実際の大きさは、縦3m×横2.86です。

 

柊鰯
 

 

 

 

 


立春(りっしゅん)の前日、節分(せつぶん)には、豆を撒き、

柊の枝に鰯の頭を刺して邪気(じゃき)を払うという習わしがある。

これは平安時代、紀貫之(きのつらゆき)が綴った「土佐日記」にも見られる

古い習慣らしい。

それは鬼が柊の刺に目をやられ、

鰯を焼く匂いを嫌がるというところから来ているといわれる。

これも狂言装束の肩衣であるが、「節分」の狂言のなかで、

女に惚()れた鬼が口説(くど)こうとしてやってきて、

豆を撒かれたり、柊の刺で目を突かれたり、という場面がユーモラス

古代染

四季折々の自然の美から抽出される色彩を、江戸時代以前に行わ
れていた古典的な技法によって蘇らせる、色の匠たちの伝統芸能。

 

古代染について


紅花、藍、刈安、茜… 四季それぞれに移り変わる自然の美しい姿を眼に捉えて、数えられないほどの色名を

造語してきた日本人。

これほど、色の名前について豊かな表現ができる民族はいないのではないだろうか。

日本は五世紀より高度な絹と染色の技術を会得しようとした動きが見られる。

雄略天皇は呉の国に使いを送り、

染色の技術の派遣を要請した。呉の国はそれに応え、

職人を送ることに決め、その一団が大阪住吉浜へ

着いたという記事もある。

こうした高度な染色技工師の来日は、日本の染色の本格的な始動となったと考えられる。

五世紀から六世紀にかけて日本へ渡来した絹と植物染料による染めの技術は、

飛鳥時代、白鳳そして天平時代へと、

日本がいわゆるシルクロードの壮大な交流の東の終着駅となって華やかに

国際舞台へと登場するに至って、

中国の隋あるいは唐の帝国のそれとあまり変わらないものに向上していった。

だが、美しい自然の色が、花や葉からそのまま衣裳に染まるかといえば、

染色の技術はそれほど簡単なものではない。

植物染料という名でも、自然の姿の見た目のまま映るということは少ない。

たとえば秋に色づく櫨もその例にもれない。

櫨の葉は秋の早い時期に黄から赤へと美しく色づく。

ところが染料となる色素は葉ではなくて、幹のなかに含まれている。

樹を割ると中心が黄色く見えて、煎じていくと黄色い染料となるのである。

天然の植物染料をもちいた伝統染色の仕事は、冬は紅花、春から夏にかけては藍、

秋は刈安や茜というように、日本の四季の移り変わりとともに、歳時記のように一年を巡り、

伝統行事や日々の生活のなかにも息づいている。

こうした色の数々は、今までイメージされてきたいわゆる植物染めの色に比べて、

かなり澄んだ鮮麗な色を生み出す。日本人は、侘、寂といった言葉で表現されるような、

くすんだ色を好んだのではなく、いつの時代も透き通った色鮮やかなものを

欲していたのである。


吉岡先生写真



吉岡幸雄(よしおか さちお)氏


略歴

 昭和21年(1946)京都生まれ。『染織の美』(京都書院)の編集長を努めたのち、生家「染司よしおか」の5代目を継承、植物染料染に徹す。平成3年、5年には薬師寺、東大寺に伎楽装束計85領を奉納。毎年、東大寺二月堂修二会(お水取り)、薬師寺花会式、京都石清水八幡宮放生会の造り花用染和紙を奉納する。
 主な編著書に『別冊太陽・シルクロードの染織と技法』(平凡社)、『自然の色を染める』(紫紅社)、『色の歴史手帳』(PHP)、『京都の意匠』(建築資料研究社)など。

 

吉岡幸雄氏は、日本古来の染織文化に精通され、数少ない「古代染め」を生業としている。今回のJTアートウォール制作においては、アーティスティック・ディレクターとして、企画に最適な図案を選び出し、各々を日本の四季に合わせて配した。
選ばれたデザインは、東京、名古屋、京都、大阪、岡山、沖縄の美術館や個人の方々が所蔵されていたもので、カメラマンの小林庸治氏が各地で素材の撮影を行った。
歳月を重ねて保存状態が必ずしも十分とはいえないものもあったが、コンピュータによる修正や静電プリントといった現代の最先端テクノロジーを駆使することで、3メートル四方にも及ぶ地下鉄構内アートウォールとして完成した。
吉岡氏は、その厳しい眼によって、素材本来の色調や再現性の細部に至るまでを監修し、江戸時代から明治時代の意匠を現代に蘇らせることに成功した。

 

 

溜池山王駅のホームいっぱい125mにわたって、
最大で縦3m×横4.1mの図案が18点掲出されています。

 

 

 

問い合わせ先 〒105-8422 東京都港区虎ノ門2-2-1
JT
人事部 採用担当 Tel.03-3582-3111(代表)

 

 

 

 

 

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