N Y 茶 会

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


   

 

 

 

 

  

 

                                                 河北新報に、一面に取り上げられる。  04.9.14

 

2004713日、ニューヨーク、マンハッタンにて18時より。入り口にて迎賓・挨拶後、硯・毛筆で短冊に願い事を書いて貰う。

ここが日本と違うところ、握手、又抱き合い、今宵の招待を感謝の言葉で頂戴。しばし雑談、結構時間がのびる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


短冊   宮城県白石 手漉き和紙

笹竹   大きな壺に1メートルほどの裸竹が20本ほど暖炉横に

飾りとして置かれていた物を使用(常設)

      その1本に40センチほどの笹を(ビニール製)を指す

 

水滴   ほおずきに天道虫 古南部鉄

硯    宮城県北部 雄勝産特注 東京駅スレート瓦の古里

短冊   願い事

                 「なすがまま」

                 「健康を祈る」

                 「花と団子」

                 「リストラを逃れ逃れてNY

                 「海渡る 永久の友情(あい)を 鵲に 願いを託す NY

                 「愛・愛のみがこの地球を救う love forever

                 「花と星と愛」

                 「又、NYに来られますように」

                 「LOVE ME

                 「peace

                 「Joy of life

      その他沢山あり、、、

香席

                      

 

 

 

 

 

七夕香合             お点前及び説明

 

香盆   秋の七草 Marshall氏作 木彫り裏面・源氏香の図

      長盆式略

      香炉をこの盆に載せ点前カーペットに

地敷き  同時多発テロ消防トレード 

      鷹 刺繍> Marshall氏 長男宮参り晴れ着

      華やかな絹の織物 額縁仕立

デザイナーのSawada氏が、茶会終了後、縫い目、特に

額縁のところを見て関心。

     「外国人にはこのような細かい手の込んだ仕事は出来

     ない。」と、改めて手に取り細部まで眺めている。

     さすがデザイナー、目の付け所が違う、と感心させられる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

MARSHALL長男宮参り晴れ着

地敷き・MARSHALL姉 敏江作            七夕飾り付け

 

カーペットの上でお点前するわけにも行かず、香道で使用

の地敷(1メートル四方)を敷く。

この上に真ML茶の湯Community 921氏制作の打敷・

敷紙を広げ道具を並べてMarshall氏お点前。

 

重香合  三段重ね 秋田川面塗り Marshall家紋入 特注

加  羅    要素名 牽牛

佐曽羅     要素名 織姫・赤梅壇 (白檀系の中でも上等

の物。インド西南海岸マナパール産。

常緑高木で木そのものが甘味芳香を発する。)

 

鋭い質問が点前中に飛んでくるが、にっこり

その都度説明。静粛さは無く、和気藹々。

オーデコロン・香水・お線香しか身の回りにない出席者には、

木(香木)が香りを発する事に不思議な面もち。

手の内にすっぽり収まる小さな香炉に炭が入り、ほのかな

ぬくもり。

その上に銀葉(ガラスのような物)が置かれ、かすかに

匂う「かをり」にうっとりしている姿を見て喜びを感じる。

 

もう一つ笑えないエピソードをお知らせ。

ご存じ、源氏香の図 5香炉が出る 同香の時は5本の

縦線に横棒でつなぐ、これが52種の図ができるとは驚きですね

                                         

http://www.mhl.janis.or.jp/~hanchan/data/genjiko/03.png http://www.mhl.janis.or.jp/~hanchan/data/genjiko/21.png http://www2.neweb.ne.jp/wd/an-/genji/hanatiru.jpg
http://www.mhl.janis.or.jp/~hanchan/data/genjiko/33.png http://www.mhl.janis.or.jp/~hanchan/data/genjiko/43.png http://www.mhl.janis.or.jp/~hanchan/data/genjiko/32.png http://www.mhl.janis.or.jp/~hanchan/data/genjiko/30.png
 


 

                                          

                       

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


菓子器 

表・女郎花 袖振り草 朝露に天道虫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

MARSHALL作                     裏・源氏香の図に春蘭 朱印

 

 

 

図の説明は別として、このデザインは、着物、帯、茶道具類、

千代紙、包装紙、あらゆるところに利用されているが、

Marshall氏の手作りの木彫り盆に春蘭とこの図を彫り

込んだのを見て、40年間在住のケニーさんが一言、

「柳屋のマーク」と叫んだ。

初めは理解出来なかったが、しばらくして、はた、と、

あの柳屋のポマード(20年前まで誰でも使っていた匂いの

きつい物)の登録マークである事を思い出した。

笑うに笑えない懐かしさを頂いた。

                              

 

 

 

 

 

 

 

洋間リビングルーム暖炉を

トレビ庵さんお濃い茶       7月13日お盆入り       床の間とする

 

掛け物  「友」Friend ○ >和→輪 (Marshall氏書)

     Fを大文字で、続けて riend と小さく

     墨が乾ききらぬ内に部分的に金粉を散らす

お詰め  濃茶 青峰      

               薄茶 星の昔     共に九州八女 星野園 

茶花   時のもの トレビ庵氏 ボストン より持参

主菓子  「ホタル」ブルーベリー餡 トレビ庵氏手作り

菓子器  古駿河竹千筋細工 御殿虫籠

 

主菓子を食べながら和菓子の作り方に一時花が咲き、虫籠

にも興味を示す。献茶の後は、トレビ庵氏の流れるような、

踊るようなお点前をうっとり眺めている内に、濃茶が出来

上がる。

皆は、濃い茶、回し飲み、共に初体験だったが好評であった。

江戸千家流で、懐紙を4ッ折りにし、その角にで3回ほど茶碗を

拭き取る事を指導。   納得。

干菓子  鎌倉 豊島屋 小鳩豆楽 7食金平糖

             真ML茶の湯Community会員 信彩氏の水屋見舞い

 

 

 


                            

 

 

 

 

 

棗    黒地に宵待草(中)・ホタル 螺鈿輪島塗 広正作

主茶碗   七夕・梶の葉 色絵平茶碗

茶杓   仙人

     Bless of Life or Joy of Life

                        ML茶の湯Community会員のMichi氏命名

「危篤を乗り越えて、米国まで行って茶会が出来るんだ

から、茶を楽しむ姿勢は、生きられたこそ、(生きる

喜び)にしなさい。」と言う事で決定。

一時退院の時、一客一亭の涙の御茶をしてくれた人で

あり、英語茶道教室もする英語の先生である。

 

半生菓子 京の花あそび 宇治田原製茶場製

                  

 

 

 

 

 

 

 

香席                         床飾り

タケちゃんマン氏、薄茶のお点前。

この頃になると席も盛り上がり、御茶について質問が飛び交う

度に説明。 

 

会席タイム

全員リビングのテーブルに着く。

会食   青森黒ドバ蕎麦 岡山祭り寿司

                 

 

 

 

 

 

  

 

棗            半旗  グラウンド O        お点前

 

客人

☆  Sawada様 Ralph Lauren Designer 在米30

☆  キャサリン様 アメックスマガジン編集長 

 ☆  プラチナカード重役 

 ☆  関口様 元商社マン 在米40

 ☆  ヒロ様 日本庭園設計士 ロス地主 貸しビル業

 ☆  Kohtyan 様 Meissen収集家 CHINA自宅博物館 

 ☆  ヒネ様 貸しビル業 元レストラン経営 演劇評論家

☆  Toyoshi様 叶流 日本古典舞踊師範

                       

 

 

 

 

 

 

 

マイセン                 同時多発テロ現場

MARSHALL入院時の出来事 感無量

 

スタッフ 真ML茶の湯Community会員

                        トレビ庵 ボストン在住

                        タケちゃんマン

                        Marshall                 以上

                              

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


セット前

 

N Y茶会日記 7/13/04

 

この茶会は 私の初めての経験となるインターネットで打ち

合わせが行われ、一面識もないまま お互いに構想を練り 

連絡しあいながらの茶会。と言っても Mashall様が ほとんど

ご用意下さり さぞや大変だったと思う。

あれほどまでに感激した茶会に仕立て上げられたのはやはり

彼のお人柄と思う。そして 真摯にその後に付いて行く 

タケちゃんマン様のフォローも見逃す事は出来ない。

私も彼の助けを借り 無事お客様に濃茶を差し上げる事が

出来た。

又、新参者の私を MASHALL様の40年来の 個性際立つ

旧友の中に快く受け入れてくださった皆様も、MASHALL様の

色紙のように「Friend,友、和」と 何とも和やかな方達。

皆様と一服を分かち合い 至福のひとときを共に過ごす事が

出来、一生の思い出として仕舞っておきたい。

                             

 

 

 

 

 

 

 

 


茶室より見るビルの裏側

 

Mashall様の御献茶。 

NYのみの市で 粘って求めたと言う かなり古いと思われる

天目茶碗での献茶。いつも感謝の心を忘れず。

一瞬 静寂が走り皆緊張する。流派の違いを感ぜず。

タケちゃんマン様がお一人お一人に心を込め 点てて下さった

薄茶を 皆様興味深く召し上がる。

半東役の私にも水屋で点てて下さった御茶の美味しかったこと。

会食では タケちゃんマン様が 没収されはしないかと冷や冷や

しながらお運びのおそば。

こんな美味しいおそばを頂くのは何年ぶりだろう。

又お寿司も「えっ こんなものまでも入れちゃうの」と言う

豪華なもの。美味しかった。さすがプロの料理人。

あのワインも素晴らしく美味しかった事を忘れない。

 

そして最後まで接客をして下さったヒネ様、Mashall様、

タケちゃんマン様にお礼と共に感謝す。

さぞお疲れになった事と思う。  

 

                                8/16/04 トレビ庵記

 

 

 

 

inserted by FC2 system