ナンバンギセルとギンリョウソウ
「煙管草(きせるそう)思草」
1 年生の寄生主(宿主)
サトウキビ(砂糖黍)・ススキ・ミョウガ・ギボウシの根本に生える寄生植物。
葉緑素を持たないがゆえに自分で光合成をして生長することができず、
他の植物の根に寄生してそこから養分を取りながら生育する。
寄生植物をあらかじめ育て
寄生主(薄等)となる植物を用意することが前提となる。
また、ナンバンキセル自体は親草(薄)におんぶにだっこの生長で、
手入れや手間はタネをまく作業くらい
それ以外ほとんどなく、さほど育てるのに難しい植物ではない。
どちらかというと親草(薄)を元気に育てることが主なポイントとなる。
ススキなんぞは、ほったらかしにしても成長又増えるのでさほど心配はない。
親草が(鉢植えの場合)根詰まりなどで生長不良に陥ると、
それに寄生している方にも影響がでる。
ススキの根が出ているような所に種子をふりかけ翌春発芽し、
夏から秋に開花・結実。
一年草であり毎年種子を蒔く必要があが
同じ宿主株から数年発生することもある。
冬場にやや大きく根元へ藪を連想 腐葉土を厚く撒いておく。
花言葉は「物思い」
万葉集に一首のみ登場。
「道のへの 尾花が下(もと) の思ひ草
道邊之 乎花我下 之 思草
今更さらに 何をか(などものか)思はむ」
今更尓 何物可 応裳婆牟(将念)
万葉集 10-2270
原文: 道邊之 乎花我下之 思草 今更尓 何物可将念
読み人知らず
尾花はススキ、思い草ナンバンギセル
物思いにふけるよう横を向ている情景で和歌の上では『思い草』は『忍ぶ恋』を表す。
「道のほとり、穂を出した薄の下蔭の思い草――まるで思い悩むように俯いて咲いている。
そんな風に私も恋の悩みを抱えているのだけれども、いやいや、今更 もう何を悩んだりしようか」
道端の尾花(をばな)の元に咲いている思ひ草のように、いまさら、何を思い悩んだりしましょう。(あなたのことだけ想っています!!)
うつむいたように咲いている思ひ草が、ひたむきな恋を連想させるのでしょうね。
尾花(をばな)、つまりススキが風になびく音を「さらさら」と表現し、「いまさら」とつなげているのでしょうね。
、
ユウレイタケ イチヤクソウ科
【和名の由来】 全体の姿を竜に見立て、白銀色をしているところから。
白っぽい姿から幽霊が連想され、また緑の葉がないのでキノコに見えるところから、
ユレイタケ(幽霊茸)の別名がある。
【生育地・特徴など】 暗い林中の腐った木や枝葉につく腐生植物。山地のやや湿り気のある腐植土の上に生える腐生植物。
全体がやや透明感のある白色で,鱗片葉に包まれた姿を竜に見立てた名前です。