クリ
子らを思べる歌1首
瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして思はゆ
何処より 来たりしものぞ まなかひ(眼交)に もとな懸りて 安眠し寝さぬ
万葉集 山上憶良 5-802
子どもの好物としてまっか瓜とともに歌われている。
栗の花は六月頃に咲く。
万葉集には、三首登場します。いずれも、花ではなくて実に関する歌。
三栗の那賀に向へる曝井の絶えず通はむそこに妻もが
松返りしひてあれやは三栗の中上り来ぬ麻呂といふ奴
焼き栗、マロン・グラッセ、甘栗、栗饅頭。
秋から冬に掛けて、味覚を大いに楽しませてくれる栗。
栗は、ブナ科、クリ属の落葉性の木で北半球に広く分布。
特に有名なのは、日本栗、中国栗、ヨーロッパ栗、
そしてアメリカ栗の4種類