出会いと木彫り  NO1

福島県田村郡三春町

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


大病後、ウツより抜け出すため、木彫り教室に通いだした。

作品によっては10ヶ月から6ヶ月かる。先生は、仏像が専門であるが、私は、何となく手が出せず、置き場所に困るので大きな

作品は作っていない。

殆ど、茶道で使用する物ばかし作り上げている。

 

★ 木彫りと香合

ガンに良く効くという 福島県田村郡三春町に霊泉の湯

「やすらぎの湯」がある。思い出の場所である。

退院後、家族や近所の人の進めで、1週間ぐらい

泊まり込みで家族、タケちゃんマン

そして、品川の姉たちと、湯治に行った。

田村町で有名なものは、伊達政宗の奥方(めご姫)の

出たところ(田村藩)、三春のしだれ桜

この「やすらぎの湯」をテーマに書き上げて芥川賞を取ったお寺の玄侑和尚さん

いまでは沢山の本を出版している。

この寺「福聚寺」の自然なままのしだれ桜が、

見事で名物 三春のしだれ桜よりも

素晴らしい。

又、田村藩の墓もある。

話は戻るが、この湯治が、まるっきりというか、

殆ど頭に残っていない。

苦しい、ウツの中の湯治であった。

かすかに覚えているのは、25pほどの切腹の後とへそが5つもある傷跡より、驚くことに

 

 

 

 


結界を置いて、香道具

結界は指物師

仙北に位置する吉岡在住

おさなじみ岡田幸夫氏制作

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


この結界は、桑の古木

三つに分かれていて、組み立て可能

材料は山形のサクランボ畑にて

伐採した小枝を燃やし、

灰の山の中からいただく

 

 

 

 

 

この岩盤の湯で(サウナ)ぱっくり

口を開けて出血したのである。

パジャマを着て又、衣類を身に

つけて男女共同の、ござの上に

寝ころび、15分から30分横に

なっているのだが、こらえきれずに

暑さに負けて、直ぐ飛び出して

しまう。

枕元に、ここの源泉の水を置き、

飲みながらサウナにはいるのである。

結構、日本全国から患者が集まり、

有名人では、小掠桂さん

いかりや長介さんも死の直前まで湯治をしていた。

霊泉の湯は ここで買い求めなくては売ってくれないポリ容器に、一缶で500円

友人タケちゃんマンは、この水を飲むことで、のどの痛みや鼻の詰まり、咳きが止まる

何と不思議の水である。

此の、温泉の入り口に、三春神社がある。

お参りがてら、境内を廻っていると、目についたのがこの枯木であった。

藪の中に、廃材として捨てられていたものをいただき、自宅にもって帰り、良く洗い

乾かし、眺めているうち 枯木の木肌を生かし、茶道で使用する、香合を作り上げた。

すでに、自分の手元を離れた、一つは入院中にいつも抹茶を届け続けてくれた、高輪のお茶の先生達に

もう一つは、退院後、快く正座のできぬ足ながら稽古をつけてくれた、我が社中の佐久間先生へ差し上げて、

大変喜ばれた。

 

漆と金で割れたところを貼り付け、満足のいく作品が出来上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


宮城県沖地震 2003年  ★ 壁掛け花入れ

200年のかやぶき屋根のすす竹  「宮城県北部地震」

 

 

廃材の山

 

見るも無惨

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2003年7月26日に, 宮城県北部で震度6強,震度6弱の一連の地震が発生.

通称「宮城地震」「宮城北部地震」あるいは「宮城県北部地震」

震度5弱以上を記録した地震のリストは以下の通り.

地震リスト           *Mjは気象庁速報値

260013分(最大震度6)の地震 (Mj5.5*)

260713分(最大震度6)の地震 (Mj6.2 )

261022分(最大震度5)の地震 (Mj4.8*)

261656分(最大震度6)の地震 (Mj5.3*)

280408分(最大震度5)の地震 (Mj5.0 )

地震の発生した付近には,南北の走向を持つ「旭山撓曲(とうきょく)」

という活断層と推定されている断層がある.今回の地震はこの活断層が活動した

可能性があり. 地震の被災地を「宮城北部」というには無理がある。

被害が大きかったのは南郷町・河南町・矢本町・鳴瀬町・鹿島台町。

 

 

 

 

 


門をくぐると・

茅葺きの

母屋→

 

 

 

 

 

 

 

豪 農 内海 家

 

 

 

 

 

宮城県桃生郡鳴瀬町新田

200年のかやぶき屋根

古竹を利用(提供者 江戸千家仙台支部同好会 鈴木様)

囲炉裏の煙にて煤けた竹にて

壁掛け花入れ制作

 

 

最初は、茶道で使用する 茶掛けより

抹茶をすくいだす茶杓を作るつもりであったが、あまりにも煤竹が年数がたち、油が抜けて、素人には

うまく曲げることも出来ず、折れて

しまうと云うことで、壁掛けの花入れを

作った。

 

勿論、想い出として廃材を頂いた

内海家にも制作して差し上げた

 

 

表の竹は、こびりついた、煙の

すすを取るのに苦労した。

静かに拭き取り、薬品当を使えば

せっかくの、光り輝く色が落ちて

しまうので、何度も、何度も乾拭きをして

つやを出した。

 

 

 

 

竹を、縦に半分に割り、切り口へ

ヤスリで磨き上げ、朱の漆を4回

塗り上げる。

花篭は、家内が藤つるで作る。

 

余談だが、竹に鋸ノコギリを入れるときは

すべって、竹に傷を付けたり

するので、必ず、ガムテープを巻いて

その上から鋸で切ると上手くいく。

又、薄手の竹専用のノコギリを用意すると

安心だ

 

 


農家のかやぶき屋根を内側からみる

30aほどの厚さの茅葺きも、このように

一面に張り巡らされた竹で、

荒縄にて支えられている

カヤに、害虫が巣作りを防ぐため

一年中囲炉裏で火を絶やさず

煙で追い払う。

 

★ 干菓子盆

 


一枚の板から、丸みのある

呉服(反物)のイメージで

秋の草花を彫り上げた。

女郎花(おみなえし)

秋の代表的な美しい花であるが

お茶の世界では、床飾りとしては

使わない花である。

なんで、ジョロウ花なんて

付けたのだろうか?

左側はご存じススキである

別名 袖振草・オバナ・かや

やや上部 左に 天道虫を掘った

口の悪い生徒仲間はゴキブリという

反対に、男郎花(オトコエシ・メロウバナ)と

いう花もある MARSHALL hp「畦道の花」を見て下さい

この花ににたものに、フジバカマ(藤袴)  キク科 別名 蘭草 がある。
 葉が三裂するのが特徴。不思議なことにこの花は集中 憶良が七草に取り上げただけで前例もなければ、後に真似する者も居ない。にもかかわらず秋の七草の代表的な七種の
中に加えたのは彼独特の趣向としか思えない。
 茎や葉が乾くと芳香を発する。

 

これは裏側である。

春蘭を大きく、線堀にして

3種の、源氏香の図を彫り込んだ

3種とも彫刻刀の入れ方を替えて掘った

右端の赤字は、自分の名前をほる

 

評価は、表より、裏の方が

はるかによいと皆から云われる作品である

 

この作品は、NY茶会に持参、外人に褒められた

 

 

★ 濃い茶入れ 茶道用

 

これ又 茶道具のひとつ 茶碗で何人かで回しのみをする、お濃い茶

どろどろした茶を練り上げ、5/6人で飲む高価な茶である。

NY茶会に行ったとき、こーちゃん ケニーサン ヒロさんに連れられて、

のみの市に行った。

日曜しか開かれないと云うことで、朝食を済ませるとすぐ飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


行く途中の商店のウィンドウが珍しい。

野菜と果物 左上がブロードウェイ

なんと、100円ショップは日本ばかり

と思いきや 、目に飛び込んできたのが

99¢ストアー

日本と全然違う商品

見るもの手にするものが全て珍しく欲しくなる。

 

 

バスでやっと のみの市までたどり着き

目を見張る

駐車場が全て、にわか作りの蚤の市に変わっている

それも場所が4/5カ所に散らばり

此処でも欲しいものばかり

アメリカやヨーロッパ関係の店も品物が豊富で

目にとまるが、MARSHALLは中国人が

開いている古い中国の品物の処から離れられ

なかった

 

 

 

 

 


蚤の市

第一会場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


第三会場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで、買い求めたのが、下記にある7p大のガラスの壺。昔は、薬器(ヤッキ)であったろう

透明の中にも、濃いインク色で浮き彫りに、日本で馴染みの「宝尽くし」の絵が描かれていた。

これに蓋を彫り上げて、お茶入れにしようと思った(茶道用)

ガラスに中に入れる緑の抹茶のことを考え、使用期間は夏場。

それではと、思いついたのが、朝顔

取っては付けずに、蓋そのものを持ち上げることにした。

彫刻した木彫りに色を塗り、約6ヶ月かけて作り上げた物が下記の写真である。

デビューはマダであるが、とても愛らしく、気に入った茶道具になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


お抹茶 お手前 セット 茶碗は破損 金継ぎ(貼り付ける)、それを大きく内外に描いて両面から見ても「満月」に見立てる。

水指の桶は、青森骨董店にて購入 漆を塗り直す。

 

★ 瓢箪茶入れ 茶道用

茶道の先生の自宅庭でとれた、瓢箪をいただいた。

これも5センチ大の小さな物であるが、座りが良く、蓋を木工パテで作って見た

取っ手を付けたがその周りを磨き下げる作業が大変であった。

ニスと柿渋を何度も塗り、何度もたわしをかけて磨き正面に、瓢箪の葉とツルを描き

変化を付けてみた。蓋の裏側には金を塗り上げた。

やはり、これも茶道で使用の回しのみをする、お濃い茶用の茶入れにした・

仕腹(古代布れ地 写し)も、京都に注文。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


タワシは亀の子から最後は、ご婦人が洗顔に使用する柔らなタワシで磨き上げる

全て、化学繊維のタワシは禁物です。

柿渋には2種有り

蓋 置  ふたおき

 

京都の片隅の誰も立ち寄らないような、竹細工店で見つけたおもしろい形の

10pほどの節のついた、変哲も無い、竹で、ざるに無造作に入っていたのを目につき

200円ほどの値段でき求めた。

これを、やはり茶道の釜の蓋や、柄杓置きに作り上げてみた。

赤く塗ったのは切り口があまりにも汚れていたため、はじめは薄くだんだんと濃く

7回ほど、漆を塗り上げた。

左の作品は、竹の中が黒く、口に入れる物を置く台には、不向きなため、金を塗る。

右の字は、おそれおおくも、MARSHALLの朱印である。

お祝いや、ひな祭り、七夕等に利用できるかな?といつの日にか使える茶会が楽しみである。

制作日数 約6ヶ月

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


倉より見つけて いただいた糸巻き 半分ネズミの歯形あり、それを漆にて塗り直し花台に利用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


糸巻きや鎧 100人前のお膳

長持ちが並ぶ倉の中

内部の梁はしっかりしている

 

 

 

 

 

 

 


倉の外の○○家の家紋 初めて見る、

打ちでの小槌

 

自宅玄関脇の糸車利用の花台

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


倉の外側は、惜しくも泥壁がはがれ出していた

茶道用・蓋置及び柄杓置き

流派が「江戸千家」

江戸千家の家紋が雪輪

それを浮き彫り、線彫にする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


予告・出会いと木彫り  NO2.

(旅先・林道・骨董店・材料・倉・木材・教材)

これから作成する、材料 下記

伊達政宗(伊達家の家紋入り)の軒先丸瓦と 香合用に切り込んで、すでに作成した香合

のあまりで、結界を作る予定

軒先丸瓦

三引両紋(ミツビキリョウモン)は、伊達家一世朝宗が文治5年(1189)源頼朝より

拝領した幕紋二引両を後代 竪三引両に改め輪郭(リンカク)に入れて図案化し,定紋と

したもので、伊達家の家紋では最も古い物である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


すりこぎなどに利用されている、山椒の木

非常に堅くすでに彫刻刀を2本、折ってしまう

これで蓋を作り穴を開けて 茶入れを作る予定

いわき市遠野にて、見つける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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