DSCN7184柿・かき・柿渋・栄養

 

 

 

 

 

 

 

 

今の時期、ドライブするとのどかな景色

取りわけ、小高い山野はいると、山村に

出会う。現代社会から取り残された

ような、わびしいたたずまい、とりわけ

秋を、又、都会にいて思い出すのがこの

柿の風景であろう。

多くの、屋敷には、ほとんど、採集する

ごと無く鳥の餌となっているのが目につく。

「柿が赤くなると医者が青くなる」と昔から

言われているが、栄養は豊富す。ビタミンC、

カロテン、食物繊維、カリウム、タンニ解毒

http://www.sunfield.ne.jp/~oshima/ccd/natu/kaki-2.jpg作用」

などが含まれいる。ビタミンCは甘がきには

100g中、70mg、渋柿には55mg含んでいて、

1個食べるだけで、1日に必要なビタミンCの半分を

摂ることができる。すごいものだ。

柿は日本人にはおなじみの果物。学名にはkaki

日本の呼び名、柿は世界中に有名。

パーシモンと言わずにカキといえば結構通じる。

柿の原産地は東アジアの温帯で、中国、朝鮮半島や日本が

特産地

 

昔には菓子類に分類された。昔話の「さるかに」では

柿の種と握り飯を交換するほど大切なものであった。正月には串柿を歳神に

供え、晴れの食とされた。また、柿の皮は調理に用い、その甘味は

快いものであった。

今でも良く乾燥させて、たくわんや糠床等に隠し味として利用している

家の軒先につるされる柿すだれは、秋の風物詩。

皮をむき、へたをひもで結んで連ねた渋柿の一つひとつが、秋の日差しと寒風にさらされている。

日本俗信辞典によると、柿を燃やしてはならないという禁忌は全国に拡がり、

荒神様が嫌うからだと説明されることが多い。また古くから火葬の行なわれた地方では

柿を燃やして焼くので、普段は燃やしてはならないとされるようになった

皮むき
 

 

 


写真は角田-丸森-筆甫-霊山-

月舘-東和-七が宿-遠刈田と

一日かけて、取材を楽しんだ

 

 

 

柿ムキの風景

ムキ柿親方が、裏の納屋で、村の若い娘達が皮むきしているという

ので飛んでいったらこの風景である。親方の親切には頭が下が

るが、取材班に向ける笑顔が素晴らしかった

 

 

 

手際よく、おばぁちゃんの手で剥かれた柿

 

 

 

 

 

 

カキノキ科
世界に三属約500種もあり、インド、マレーシア地区を中心に多く分布していて、

実の成るものは食用。

 黒檀(こくたん)はインド南部やスリランカで育ち、家具や楽器等に。
日本の柿の心材も淡黒色または黒色で、堅く緻密なので家具や器具に用いられ、

特に黒色のものは黒柿と呼ばれ、黒檀の代用として珍重され仏壇や床柱にお馴染みであろう。

★干し柿
干柿は「延喜式」(平安中期の法典)に祭礼用の菓子として載る。)
和菓子の甘さの基準
「和生菓子の甘さは干し柿をもって最上とする」という言葉があります。
柿は酸味が少なく、干し柿だと糖度が4070%にもなる。
砂糖など無い時代は甘味として鼻高々であった。

柿渋

柿渋は渋柿を砕いて絞った汁を発酵熟成して

作られます。主成分はタンニンです。
防腐効果や耐水性があり、漁網、傘,団扇、

渋紙、雨合羽などに塗られた。
建築物の塗装にも利用され、専門の渋塗職人が

いた。
最近老人臭の原因 消臭に有効で化粧品に利用

され始めてる。

日本最初の特許

明治18年「鉄・銅製品のサビ止めの塗料と

その塗り方」が日本の特許第一号です。
この塗料は漆、柿渋、アルコール、鉄粉などを

素材にしたもの。

柿皮考えれば、近年だった

のだ。

柿と酒
柿は悪酔いを防ぐと

言う。

ビタミン類が豊富な

果物として知られて

いる柿。なんと

ビタミン Cの豊富さは、

レモンの20倍といわれる。

ビタミンCがたっぷりと

取れる柿は、酔いざまし

にも効果的二日酔いも

良い。
豊富なビタミンCが副腎の

機能を回復し、柿の利尿作用

が代謝を良くする。                             乾し柿用に剥かれた柿の皮 ↑    

 

なんと珍しい お目にかかることの出来ぬ道具が下記にある写真2枚である。

品良く柿を並べて、縄につるす作業のどうぐであった。

作業台は、黒光り、品が出て、すっかり柿渋がしみこんでいる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


柿については昔から、こんないわれがある

つるし柿故事・ことわざ

「鰻と梅干し」 鰻と

梅干しといえば、"食べ合わせ"の代表例

「柿が赤くなると医者が

青くなる」
柿を食べると病気になら

ないという意味で、柿の

実を食べるころには病人

も減り、医者は仕事がなく

こまると

これは、風邪をひきに

くするビタミンCが柿に

つるし柿1多く入っているからであろう。

「雨栗日柿(あめくりひがき)」
雨の多い年はクリがよくでき、

日照りの年はカキが豊作。

クリは日照りが続くと実が実る

前に落ちてしまい、逆に柿は

雨が多いと病気や害虫が多

く付く。瓜の皮は金持ちに柿の

皮は乞食にむかせるのがいい

瓜の皮は厚くむき、柿の皮は薄く

むくものであるから、このような

言い方をする。

渋柿の長持ち(しぶがきのながもち)

よく熟した甘い柿はくずれやすいが、しぶ柿は

堅くて長持ちする、人に嫌われ者が長生きする

こと。

中気には柿の葉を煎じて飲め

青柿が熟柿弔う(あおがきがじゅくし とむらう)

青く若い柿もやがて熟して落ちていく。

普通の人間がちょっとの優劣をとやかく

言わ無いこと。

柿は歯の毒腹薬  

柿を食べると、歯には悪いが、腹には良薬であること

熟し柿がうみ柿を笑う

熟した瓜が落ちてつぶれたのを

軒柿隣りの青柿が「いたわしいことだ」

と弔い、同情すること。

青柿もいつか、同じ運命にある

ことを忘れていることから、

はなはだしい差異のない者が

少しばかりの優劣をもとに、

あれこれ言うことのたとえ。

 

 

 

 

 

 

 

ビタミンC 血中アルコールの排出促進。

タンニン  血中アルコールの排出促進及び

吸収抑制。

カリウム  利尿作用

◎渋柿の長持ち
よく熟した甘柿はくずれやすいが、渋柿はかたくて長持ちすることから、

鈴なり柿他人に好かれず嫌われるような人がかえって長生きすること。

◎渋柿が熟柿に成り上る
どんな物でも時間とともに変化するというたとえ。

◎餠は猿に焼かせ柿は大名に焼かせ
餠はせっかちな人が焼くと焦がさないし、

渋柿を爐の灰で焼いて渋を抜くには気の長い

人のほうがよい。

つまり適材や人選が大事ということ。

◎桃栗三年、柿八年
桃と栗は芽生えてから三年、柿は八年で実を結ぶということから、資本を投じてから相当の

年月を経なければ、それ相応の利益を得ることはできない。

◎枝先に行かねば熟柿は食えぬ
欲しいもの、良いものを得ようと思ったら、危険を恐れてはならない。 うまいことには危険が伴うこと。  

けちん坊の柿の種

けちな人は、役にも立たないような柿でさえも惜しむこと。物惜しみすること。

収穫柿腐れ柿が熟柿を笑う
自分自身の欠点には気づかないで、他人の

欠点を指摘してあざ笑うことのたとえ。

◎青柿が熟柿
ほとんど差のない人が、ちょっとの優劣を

あれこれ言うことのたとえ。

◎雨栗日柿
雨に恵まれた年は栗の出来がよく、また晴れた日の多い年は柿がよく実るということ。

◎柿根性
頑固なままではなく、考え方を変えることが出来ること。

tukue◎梨尻柿頭
梨は尻の部分(先端部)、カキは頭の部分(果頂部)が美味しいということ。

柿渋の製造方法

                                       

渋柿を絞って出来た果汁を発酵させた

物を柿渋と言 う。

柿渋は、防腐、防水剤、塗料、染料等

として平安時代以来、日本人の生活に

無くてはならない物

右のテーブルはMARSHALLが

柿渋柿渋を薄めて、一回塗りをする。

品種(産地によって異るが天王柿・山柿

など)を使い青い柿を最も渋みの強い時期

(8月頃)に採集し、その日のうちに砕いて

搾り濾過。

(ここまで1日。)採取してから日を置くと、

釜敷き果肉が変質し柿渋を搾りにくくなる         水で薄めて塗った杉の丸太 ↑

この搾り汁を自然発酵させた後、長期保存し、次第に澱(おり)が沈澱し、それを除い

た上澄み液が柿渋となる

これを1年から3年以上かけてねかし熟成、

古いものほど良い。昔は樽など利用

今はホーローのタンクなど。搾る手間より、長期保存(熟成)の管理が難しい

中蓋搾った直後は緑色の液体だが時間とともに茶色くなる。化学薬品などの添加物は加ず 。

柿渋の用途

柿渋は、漆器製造の際、漆の下地として炭と

混ぜて塗られたり、漁民にとって高価だった

漁網の強度向上のための網染め染料、

酒づくりの際の酒袋の補強・染色材など

の用途や、団扇・和傘、船の船底に塗られる

DSCN4458などに使われてきた。 紙衣に塗られ、和紙の

強化にも使われる 、砥粉(とのこ)と混ぜて家屋の

柱に塗ることもある。 独特な風合い・発色をいかして

布地の染色や、自然素材の塗料として使われている

酒袋の独特の色合いを好んで、バッグなど

に再利用されたりもしている。

変わったところでは、化粧品の材料としてや、

消臭剤などとして用いられる

 柿渋の特徴 柿渋には防水・防腐・防虫

効果などがあり、塗布物の繊維質に吸収さ

れ乾燥後に不溶性物質をつくり、収斂性           

雪の中の柿の木 山形  

(しゅうれんせい:引き締める性質)を発揮。

渋紙の出来・不出来は、柿渋の品質に

よるとまで言われる。 また、塗布(乾燥)

直後の色は、ごく薄いが、光にあてるほど、

また時間とともに濃い茶色に発色する。

 

一閑張り・一貫張りと柿渋

京都で「ぼて」と呼ばれる、竹を編んで和紙を張りつけて作られる

「つづら」(相撲の明荷・呉服入れなどに使われる)には、

カシュー塗料の下地としても使われている。防虫

効果があるようです。

一閑張りはお洒落な小物入れ等としての

実用性も人気。

竹籠(たけかご)に和紙を貼り、その上から

柿渋を塗った物を一閑張りというその製法

には色々あり、更にその上から漆、弁柄などを

施す方法もある。

一閑張りの名前の由来には諸説あるようでだが、

一般的には一閑張りは農閑期の閑な時期に作られることが

多かった為にこの名が付いたと言われている。

また、、一閑和尚が始めたからその名を取って一閑張りと呼ばれるようになった

と言う説(沢庵和尚が考案したから

「たくあん」と呼ばれるようになった説と

どこか似ているような気がしますが・・・・・)

又、一閑張りは柿渋のパワーで非常に強くなる

ので、重い物を入れても大丈夫な為

一貫目の重さにも耐えられるということから、

一貫張りと呼ばれる地方もある。

柿渋で染める物は、綿・麻・レーヨン等の植物繊維が

適している
柿渋は 蛍光晒し・樹脂加工の強いものは不向き。

予め、よく洗濯し汚れを落として下さい。

 

柿渋染めは日に干します。
柿渋は 日に当てれば当てるほど、より色が

つづら出ます。洗濯ばさみなどは跡が着きやすいので、

布などを間に挟む。

できてすぐの柿渋でも染められる
柿渋を水で2倍に薄め、布を5分程度

よく動かしながら浸し布を絞って、   

柿渋液をよくきり天日に干す。
布の両面を染める場合は、片面を

広げて天日に干し、乾いてのち、もう

一度柿渋に浸し、絞って、反対の面を       MARSHALLの衣装箱(つづら)

 

天日にさらす。
夏場の日射しで3日くらい天日にさらすと色が出てくる

パーシモンはアメリカ東部に自生する小粒のカキで、材は硬く、ゴルフクラブに用いられます。

豆柿カキノキ科カキ属の落葉性果樹(学名:Diospyros kaki

 

 

シナノガキ一種で,に毛のないもの。

果実球形で径約1.5センチメートル

熟す黒色となる。未熟果から柿渋をとる。

柿渋血圧降下薬とする

 

 

 

 

                    

 MARSHALL茶花として植える豆柿→

 

 

 

 

 

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