曼珠沙華 壱師(いちし)死人花(しびとばな)は墓地の連想。、
地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、
捨子花(すてごばな)、やけどバナ、火事バナ、家に持ち込むと火事になるという。ドクバナ、
ヒガンバナ科ヒガンバナ属 多年草 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)ともいう。田んぼの畦(あぜ)などに咲く。 |
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道の辺のいちしの花のいちしろく人皆知りぬ我が恋妻は
柿本人麻呂
道端のいちしの花が目立つように、私の恋しい妻のことをみんなに知られてしまいました。
いちしろく、とは「はっきりと」とか「目立って」という意味
花と葉っぱが別々に姿を現す
時に葉がないので、ハッカケ、ハミズハナミズ花
彼岸花ヒガンバナ
秋の彼岸になると必ず鮮やかな深紅の花を開く。
全草有毒な多年生の球根性植物。
かんざしのようなおおきく独特なかたち、群生して咲き、よく目立つ。
妖しいような美しさ、何となく異国情緒 中国からの史前帰化植物
曼珠沙華マンジュウシャゲ
紅い花という意味の梵語manjusaka の音写(古代インドの文章語)
古い時代に竹やイモの根茎をしおれないように運ぶための詰め物として
用いられわが国にはいってきた。
でんぷんで良質の糊ができる。
この糊で張ったものは虫に食われることがないといわれ、屏風やふすまの下張り、表具加
工に用いられた。書物箱には、この粉末を入れておくだけで、虫除けになったという。
昔は、モグラや野ネズミから田畑を守るため、畦や周囲にヒガンバナを植えたという。
誤食した場合は吐き気や下痢、ひどい場合には麻痺を起こし死にいたる。
水田の畦(あぜ)や墓地に多く見られるが、これは前者の場合ネズミ、モグラ、虫など田を荒らす動物が
その鱗茎の毒を嫌って避ける(忌避)ように、後者の場合は虫除け及び土葬後、死体が動物によって掘り荒されるのを防ぐため、
人手によって植えられたためである。
モグラは肉食のため、ヒガンバナに無縁という見解もあるが、エサのミミズがヒガンバナを嫌って土中に住まない。
そのためにこの草の近くにはモグラが来ないともいう。