「長井の大石地区」 廃道・廃村の哀しみ

 

 


長井市伊佐沢の「久保の桜」には坂上田村麻呂の伝説が残る。

征夷大将軍坂上田村麻呂が蝦夷征伐をしていた頃、

土地の豪族久保氏の娘お玉が田村麻呂に仕えたが、

田村麻呂が帰国すると恋慕の情が募るあまり

お玉は病にかかって亡くなった。

これを知り、田村麻呂はお玉の墓に桜を植え、

これが「久保の桜」になったという。

樹齢約1200年ともいわれる。

 

朝日連峰から湧き出した清流は最上川に注ぎ長井市は最上川発祥の地である。大河となって酒田へ向かう。

藩政時代、長井はその豊かな最上川を利用した舟運により、物流の拠点として繁栄した。

長井市の北端、夏は高温多湿でフェーン現象による真夏日が続き、

冬は西高東低の冬型気圧配置により多量の降雪を伴う

真冬日が続く内陸性の気候。大石川にそって列ぶ

山間の集落で交通の便はすこぶる悪し。そんな所で観光名所にもならず

ひっそりと学校の校庭の片隅に

国指定天然記念物「伊佐沢の久保桜」と雪景色の寒い日ダイヤモンドダスト、雪おろし・長井市はイグネ・屋敷林に

囲まれた家々が点在する散居集落が広がる地。

民家の周りをぐるりとイグネ・屋敷林が囲み、庭の池では鯉を飼い、台所残飯がエサ。

その残飯で育った鯉を人間が食べる。昔は残飯の残飯が、肥料小屋で 藁の中に捨て発酵させ何年も

寝かせて自家製肥料であった、田んぼや畑の重要な肥料となった。

 

前置きが長くなったが、コレより見る者を唖然とさせる光景である。

豪雪の時期二月と五月十七日の新緑の季節の2回訪問

 

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重厚な石垣は戦国時代の城の古城跡にもみれる

 

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                主要地方道           路傍の石碑群              主要地方道

 

現在、大石地区の住民は、2世帯?山形工科アカデミー短期大学を残すのみという。

 花崗岩層が走る大石地区には、至る所にくずれた岩塊が散らばっている。

洞雲寺、数百mのところに「ばくち石」「じじ石」「ばば石」巨石があるが、

採石も一つに名産となっているようだ

村が、元気な頃は 石屋さんも3軒構えていたそうだ。

 

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村の入り口 沸き水 

 

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今は汚れているが 川を利用の洗い場(かどっこ) 炊事・洗濯場

右は神社階段

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豪雪の中の泥壁民家 東側と 北側 降り積もった雪は軒下に届くほどの積雪

この家は、しっかりしていて生活の臭いがする。↑ ↓

 

                             冬場のみ 町に避難 ?

              

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洞雲寺の桜門・大石

所在地  山形県長井市下大石

洞雲寺の桜門とは山門のこと。天文8(1593)に建立された総二階造りの桜門。

洞雲寺本堂の裏山には巨大な岩石がある。

ここの地名はこの巨石に由来するもの。

山門は長井市の指定文化財で、大石は市指定の天然記念物です。

 

 

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二階造りの桜門

山門と中の鐘と昔風の土台

 

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寺の不思議な穴あき石

一番上の穴だけが何かを見るためかお呪いか筒抜けに裏の景色が見える

洞雲寺山門は、市の有形文化財に指定されているりっぱな建造物

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隙間寂れた無住の寺

 

つい最近まで生活していたようにも見えるが テレビの古さからすると?

室内は、清潔に保たれている

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隙間から見える寺の祭壇  室内の懐かしい裸の電気配線        寺の裏手 椿の花            寺本堂

 

雲寺本堂の裏山には巨大な岩石

地名はこの巨石に由来する。巨石の高さは、向かって左側が3.3m、右側6.5m。

長さ東西7.5m、南北11.6m。周囲は34

 

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長井市伊佐沢にある大石地区で作られていたのは凍み豆腐 是が、ただ一つの生活資金

又、石も多く山から出たため 資金源であったが、村中でたづさわっていたわけではない

石細工師も 地方より流れてきて 共に村の発展に尽くしたようだ 最近までは、多くの村人は、

あらかた凍み豆腐だけの仕事のようであった。

ここは昔から色々ないい伝えがあり、まさしく長井市の奥座敷とも言える地区。

今年の大雪で、より神秘的な趣をかもし出していました。

 

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     時代を伺わせる 泥壁の倉  出入りは大事な財産を格納 火災の炎を内部に入れないための分厚い泥壁入り口と扉

泥を支える竹や茅と荒縄の崩れかかった壁の内部

 

 

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一軒の巨大な民家 造りは昭和初期?泥壁に白石膏を上塗り白壁となっている。

覗き窓(明かり取り・飾り)には、昭和10年代を忍ばせる 初夏と真冬 同場所より撮影

手前に見えるのは想像で ご不浄・お手洗い・厠(かわや)・便所 今で言う トイレだろう。

下の小窓を上の窓 そして、1メートルほどの狭さの空間からそんな結論がでた。

生活の生々しさはなく、ロングランミュージカル「レ・ミゼラブル」

の市民が積み上げたバリケードそのものである。

 

かつて明治から昭和頃までは主要な街道上の交通の要衝であったが山形鉄道長井線が出来、川沿いに国道が出来て

主要道路の役名が終わるとともに、不便なこの地域から少しづつ街に移動

最後はこの有様になった模様。

 

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      「立金花」

 

 

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   裏山の家財捨て場

 

 

 

昭和30年代は60戸も住んでいたと言う大石集落

この10年前後の引っ越しであろうか 裏山にその家の廃棄物というにはあまりにも思いやりがない

長年家族ととみに親しんできた家財が一塊となって捨てられている。

今も、どこの家庭でも目にする品物がぎっしり置き去りになっている有様は、その住民の先祖からの土地を離れる悲しみが、伝わってくる。

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白の花 崑崙(こんろん)草山地谷川沿いや湿った林道に生え、高さ約60センチ。葉は羽状複葉。

夏、白い花を総状につける。45月に開花

紫の花  かこうそう・ウツボ草      いずれも廃村の裏庭で撮影                                                        

 

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山形県長井市上伊佐沢6958-1
TEL
 0238-88-1971
FAX
 0238-88-1981  http://www.yit.ac.jp/access.html

廃村のいちばん突き当たり 山の頂上に 全寮制の短大が村を見下ろしている。

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「心と技」の人材育成を目指します。

建築の技を学び  不伐の森に抱かれて

全寮生活で自然に恵まれた環境の中で、自然の大切さ、厳しさ、人と地球環境の共生を学ぶ。

 

短期大学校は、職業訓練法人山形工科アカデミーで、平成9年に開校、

親企業が開校直前に撤退するというアクシデントに見舞われた。

地元企業がそのあとを受け継ぎ、学校を運営してきた。二宮正一教授の仕事の成果を見るのも進めたい

やませ蔵美術館・

桑島眼科医院という昭和21927)年に建てられた洋館・呉服商・丸大扇屋の家屋の再生

盆地の風景
「東洋のアルカディア      る
    ・循環する風土をつくる」

二宮正一(にのみや・しょういち)(建築家・日本建築家協会)http://gs.tuad.ac.jp/tohoku-hukei/index.php?cID=24#top

1948年、山形県生まれ。山形工科短期大学校教授。二宮設計事務所主宰。建築士。東京芸術大学大学院修士課程修了。

 

 長井市の大石地区で作られるおから料理 当地の方言で「とふから炒り」味噌味のおから

※追記http://blogs.yahoo.co.jp/utsugi788/folder/1061036.html

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http://samidare.jp/img/display?u=myyamagata&l=32047&i=11380093381.jpeg&w=300&h=&t=lavo
 

 

 

 

 

 

 

 

 


大石で、空き家になったところを利用し凍み豆腐を作っている、「凍み豆腐工房」。

そこでは、佐藤美佐子さんと布施光子さんの2人が主になり凍み豆腐を造っており、金曜日から日曜日の3日間、

伊佐沢の自宅から片道6kmほどの距離を往復。今年のこの大雪でまさしく命がけの通勤。

 大豆は地元西根産のもので、蒸かす、惹く、煮る、搾る、にがりを入れて固める、カットする、凍らせる(−4以下のところで

一昼夜プラスアルファー)の一貫作業を得てようやく製品になる。煮物はもっともポピュラーだが、その中でも寄せ鍋が一番お薦めだそうです。

肉、魚等何にでも相性が良く、特にイソブラボンが豊富でヘルシーな食材としても有名で、ダイエット効果もあることから、今年は思った以上の注文を受付。

【ご注文/問い合わせ】
・大石「凍み豆腐工房」 毎週 金、土、日の3日間
   電   話:0238−84−8895
   事務所電話:0238−88−4252(布施さん宅)

 

 

長井市役所:〒993-8601 山形県長井市ままの上51
代表電話番号:0238-84-2111  ファックス番号:0238-83-1070   E-mailinfo@city.nagai.yamagata.jp

上記の市役所に手紙とメールで 廃村について問い合わせしても 無責任に回答無し

 

 

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