ドクダミ(毒矯・毒痛み)・十種の薬の効能があるので十薬(じゅうやく)という

万葉集では、「荊(うまら)」

ドクダミ
 


悪に強ければ
       善にも  強い

興宗 和尚

 

                            鶴見総本山総持寺

 

 

 

 

 

 

 

花の咲く前の若葉や根はゆでてみずに一晩さらし和え物などにし、珍味として食す事が出来る

5〜6月ころの花の咲いている時期に、根を含めた全草を採取して日干。
葉には、デカノイルアセトアルデヒドやラウリードアルデヒドが含まれているため特有の臭気が、

乾燥することで無臭となる。

【薬用部位と採集、保存】

開花期に、全草を採取する。 水洗い後、葉が萎えるまで陽乾する。 さらに陰乾し、完成させる。

採取時期が梅雨時なので、乾燥したものが湿らないように注意し、密閉容器に入れて乾燥した場所に保存する

【薬効】

解毒、排膿薬として化膿症、湿疹等皮膚疾患およびちくのう症、中耳炎に用いる。漢方では肺膿瘍に用い、

その他利尿、緩下薬、清熱解毒、利水消腫


生の葉は、強い抗菌作用や抗かび作用があり、生の葉を足の水虫にすり込むと、水虫のかびに対して

発育阻止作用があり効き目がある。
化膿性の腫れ物には、取りたての新鮮な生の葉を水で洗い、新聞紙などに包み火にあぶり、柔らくな

ったら、腫れ物にあてておくと、膿をだしてはれがひく。

ドクダミは、十種類の薬の効能があるので、十薬(じゅうやく)と言われている。
利尿・便秘・高血圧予防には乾燥した、十薬を煎じて飲む。

十薬のクエルチトリン、イソクエルチトリンが血圧を調整する作用がありますが、下痢症の人はさけ

る。
天婦羅は、生の葉を塩湯で、よくゆでてから水気をとって天婦羅にする。

又特別上手いのは、新芽を摘んで、軽く洗い、軽く塩でもみ、酢・ラー油・一味唐辛子・しお・

醤油で味付け、サラダがいち番上手い。おすすめである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「どくだみ」

おまえを大切に
摘んでいくひとがいた
臭いといわれ
きらわれ者のおまえだったけれど
道の隅で
歩く人の足許を見上げ
ひっそりと生きていた
いつかおまえを必要とする人が
現れるのを待っていたかのように

おまえの花
白い十字架に似ていた

 

星野富弘詩画集「四季抄 風の旅」(立風書房)

 

 

 

 

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