アブクマトラノオ

 

 

 

 

 

 

 

 


木もれ陽の中―――林の中の可憐な花。

ハルトラノオは福島以西に分布し、アブクマトラノオは福島と宮城県に分布する花。

特徴はハルトラノオに似ている。

仙台野草園にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 


                                 写真MARSHALL撮影

 

 

 

 

 

福島県および宮城県の阿武隈山地より新種のイブキトラノオ属植物、アブクマトラノオを命名記載した。アブクマトラノオは根出葉が卵形または卵状楕円形で葉柄に翼がなく、茎葉が普通大きいことでハルトラノオと異なり、長く匍匐する根茎を持ち、花序の1節に1花のみをつける点でクリンユキフデと異なる。

福島県外の学術雑誌で発表された

福島県の維管束植物に関する新知見 (1995-1999)

                                                            作成者:黒沢高秀・黒沢祥子(福島大学教育学部)

http://www2.educ.fukushima-u.ac.jp/~kurosawa/fukushima-pl.html

 

宮城県 山元町

 植物植生調査会の10年

              山元町植物植生調査会長  岩佐 慶治

 

新種アブクマトラノオ確認

山元町に産するタデ科の植物クリンユキフデ或いはハルトラノオと思われていた植物はそのいずれでもなく

今まで知られているほどの種類にも当たらないことが、東北大理学部生物学科の米倉・池津.大橋の三氏による調査

研究により確認された。

この植物には、その生育地に基づいてアブクマトラノオと命名され、19941210

日本植物学会東北支部第8回大会で発表された。

 

和名・アブクマロタノオ(タデ科、イブキトラノオ属)

 

やまもとの自然観察シリーズ  植物編  発行  山元町    より

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